ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 24日目

+1時間18分
気は進まないが、ここで放棄するのも気が引ける。ゲームのクリアを諦めた事は滅多にない。諦める以前に続かなかったゲームはいくつかある。まず時間の操作方法を知らねばならない。カカシがヒントを言う事は知っている。カカシに会うには暗証番号が必要で、そんなもの完全に忘れている。メモを見て解く。
カカシはヒントどころか答えを言っていた。ただ「時間を操る曲」というような表現で直接曲名は言わず、また「さかさまに演奏する」とか「一つの音を二回ずつ演奏」とか、なんだか面倒臭そうな条件を言っていたので無視していた。更に面倒な事に、カカシはオリジナルの曲を求めてくる。もう一つ事態をややこしくしたのは、フィールドの北側に謎の楽譜があることだ。
こういった要素が色々と混ざり、考えるのを放棄していた。ところが答えは極めてシンプルだった。時間を操る曲というのは普通に時の歌で、カカシの言う通りに吹くと簡単に時間を操れた。だが一つの音はともかく、さかさまに演奏しようと思ったら、原曲を一旦メモしなければならない。数秒で終わる作業でも面倒だった。カカシに教えるオリジナル曲やフィールドに存在する楽譜は、この件と全く関係ないらしい。そんなことは考えなくてもすぐにわかりそうなものだが、少しでも面倒臭そうなことは踏み込んで考えない悪癖のせいで、ここまで気が付かなかった。フィールドにある楽譜の曲吹くと金を貰えるのだが、それだけにしては大掛かり過ぎて、まだ何かあると思われた。
1時間12分以内にダンジョンを解くというのは、ある意味やり込みプレイと言えるような事だったわけだ。だが時間操作はメニュー画面の楽譜には載らないし、気付かず最後までプレイしたプレイヤーも多いと信じる。基本的には一度しか会わないカカシが一度しか言わないのだ。「何かカカシが言っていた気がするな」で気付かないまま終わっても無理はない。

時間を遅くした状態で大爆弾を入手する。入口の氷を溶かすために必要な弓矢を見つけるのに手間取り、2時になってしまう。無理だろうと思いながら牧場に行くと、既に泥棒が現れていた。ロマニーと話さなくてもイベントは進むらしい。しかも多少遅刻しても問題なかった。
また失敗するのが怖くて嫌々ミッションを始める。今まで失敗していた原因は、家の後ろを狙う泥棒の一体を完全に見逃していたからのようだった。別の一体を見つけた時点で、その一体だけが後ろを狙っていると思い込んでいた。それがわかり、且つ進むスピードが半分となると、矢の枯渇に多少苦しんだものの、無事クリアできた。馬には乗らなかった。失敗の理由がわかったからといって、何度もやりたいミッションではない。できることなら、次のイベントもクリアしてこれきりにしたい。

次のイベントは夜6時からだという。ラナルータが何時まで飛ぶのかわからないが、博打で使用。これで7時になどになられたらまた泥棒退治からになるだろう。幸い夜6時に飛び、ミルクの護衛イベントが始まった。ゲームにおいて何かを守る戦いは一番難しく、且つストレスが貯まる。ロックマンDASHアークザラッドジェネレーションなどがすぐに思い浮かぶ。
今回は弓矢が無制限で、近づいてくるゴーマン兄弟を射っていれば良かった。近づかれたら終わりなのか、何個かは盗まれていいのか、といった失敗条件が全くわからないまま切り抜ける。牛の仮面を手に入れる。ダンジョン開通とは関係なさそうだった。
これは困った。牧場で手に入る仮面でダンジョン開通と思っていたから、ここで関係ない仮面を手に入れられても困る。まさか牛の仮面でさまよえる魂を救えるはずがあるまい。牧場の他の施設で手に入るのか?どうやってだ。全くわからん。だいたい氷の弓矢を使って何かするんじゃないのか。牧場で氷を使うところがあるとは思えない。

やることがわからなくなり、一旦諦めていた骸骨との追いかけ合いを再開する。炎のゲートを氷で消せるという期待は外れた。つまり第3ダンジョンのクリアとは関係ないということだ。ゴロン族に変身して5回以上挑戦する。ようやく追いつくと、突然戦闘の音楽が鳴り始める。その直後こちらが地面に落ちてしまう。そして追いついたこともなかったことにされた。何のことだかわからない。ルールを聞いていない。
今度は追いつく事さえできなくなり、また10回くらいは挑戦する。本当にイライラする。一度でも敵を仕留め損なう、炎に当たる、といった失敗をするともう追いつかなくなる。失敗する度マップを切り替え、戻ってきて曲を演奏しなければならない。泥棒退治ほどではないにしても面倒臭い。前回よりも早く追いつくと、再び戦闘になった。追いかけ合いから戦闘になるとは思わず、BGMが変わったのは早くゴールに着けと急かしているのだと思っていた。本当にただの戦闘だったらしい。危うく負けるというところで何とか勝ち、仮面を入手する。
だがどう考えてもここは牧場ではない。案の定謎の人物からは「その仮面だけではだめだ」と言われる。これでもうさっぱりわからなくなった。この仮面の使い道も全くわからない。