＋４時間３０分
仲間を出すにも金、アイテムを買うにも金、回復するにも金、ステージクリアにも金と、とにかく金が全てのゲーム。アクションＲＰＧといっていいのだろうか。このゲームには便利な裏技がある。所持金が２倍か１／２になるルーレットゲームで２コンのマイクを使えば、ほぼ確実にアタリを出すことができる、というものだ。しかし自分が使っているニューファミコンの２コンにはマイクがない。たけしの挑戦状では２コンのセレクトか何かを押せばマイクの代わりになるらしいが、このソフトにそんな機能はない。つまりズルが使えないわけだ。またアイテムの風車は「２コンのマイクを吹くと体力が全快する」というアイテムだが、こちらも使えない。かなり不利な条件でのプレイとなる。
真っ当に金を稼ぐには、たまに金が入っているブロックを破壊するか、戦闘員を殺して金を奪うかの２つの方法がある。金は１０円硬貨から５０００円紙幣まであるが、５０００円などは滅多に出てこない。だいたい小銭だ。しかも紙幣はヒラヒラと画面の下に落ちていくので、取れないことも多い。そんな金を稼ぎづらい環境で、ステージのクリアに必要な金額は２万円〜１０万円。セーブもパスワードもないのに、何時間も金稼ぎをしないといけないわけだ。
さらに厄介なのが敵の存在。ザコの戦闘員に混じって、怪人が出現する事がある。この怪人の一部が非常に強く、こちらがどれだけ強くても負けてしまうことがある。助っ人ライダーは死んでも復活させられるが、主役の仮面ライダーが死ぬとその時点でゲームオーバー。ということでクリアはかなり厳しい。やり直す気はない。ゲームオーバーになったらその時点で試合終了とする。
まずはライダー１号から。
このゲームをクリアするには１号、２号、Ｖ３のステージを全てクリアしなければならない。それぞれのライダーには４つのステージが用意されている。ステージ１のクリアに必要な金は２万円、２は４万円、３は８万で４は１０万。つまり最低でも２４万×３＝７２万円稼がなければならないわけだ。他に助っ人ライダーに３万、助っ人ライダー用のアイテムに１万５０００円、アイテムや治療代に数万円必要になる。気が遠くなる。
１号はライダーで一番弱く、他のライダーならレベル１でも戦闘員４に勝てるのだが、このライダーはレベル１では必殺技を使わないと戦闘員４には絶対に勝てない。幸いＭＰにあたる技ポイントが多いので、必殺技を多用すれば何とか勝てる。
２時間３０分で何とかステージ３まで進んだが、途中で仲間にしたアマゾンが死亡。所持金が半減した上、アマゾンを復活させるには２万円必要。金金金でうんざりだ。だいたいなんでこれパスワードがねーんだよ。あればまだマシだ。ないからこれはクソゲーといっても差し支えない。
さらに３０分。３万貯まっていたが、１号が死に所持金が半減の上、さらに２万円貯めなければならなくなった。全然金たまんねーよクソが。１号が死ねばゲームオーバーだと思っていたが、ゲームオーバーにはならなかった。がっかりした。どうやら助っ人ライダーがいれば、２人とも死んだ場合にゲームオーバーということらしい。ゲームオーバーにならなくてがっかりするゲームなんて初めてだ。それほどこのゲームは苦痛でしかない。
さらに３０分。アマゾンのガガの腕輪を使えば、ステージ３までは絶対に逃げてしまうゾル大佐を倒せるらしいので、１５０００円で腕輪を買った後で戦ってみた。すると見事にゾル大佐を倒すことができ、ゾル大佐はオオカミ男に変身。オオカミ男は倒すと一気に５万もの金を落とす。ステージ３のノルマは８万なので、２回倒して楽にクリアできた。次のステージ４も数分でクリア。こんな方法があったのか。
次にライダー２号。
ライダー２号は２５分で２０万円たまった。分身を活用すればリスクなく楽に稼げることがわかった。分身を敵の出現位置に配置しておき、本体はジャンプすれば敵が復活する位置に配置。そうすれば、本体がジャンプして敵を復活させ、分身がその敵を殴って金を奪う、という事を延々と繰り返せる。こんな楽な方法があったのか…。金稼ぎは楽になったが、敵との戦闘に勝つにはやはりレベルを上げなければならない。レベルを上げるには敵と戦うしかなく、面倒なゲームであることに変わりはない。パスワードないのが本当におかしい。２号も何とかクリア。
続いてＶ３…
といきたいところだが、既に４時間３０分も経過している。高橋３は１２時間続けられたが、これは精神的にきついので、ここらで一旦やめる。セーブもパスワードもないから、当然ファミコンはつけっぱなしで放置。ちょっとした振動でフリーズしている可能性が高い。少しフリーズしていて欲しい気もする。このゲームの酷いところは、ここまで頑張っても怪人に殺されたら最初からというところだ。開発陣は完成品をプレイをしてクリアできたのだろうか。
