FINAL FANTASY III 28日目

+1時間
海底洞窟で何度か戦う。敵が弱い割に経験値が3000〜4000と、クリスタルタワーエウレカとさほど差はない。ただバハムートの洞窟の敵も簡単に倒せる以上、更に弱い敵と戦う意味がない。バハムートの洞窟は敵が3体出現することが多く、経験値は5800前後。ひたすら戦い続ける。
1時間で全員のレベルが54になった。HPはまだ3000を超えない。石橋を叩くならもう1時間辛抱してレベルを上げるべきだろうが、もう辛抱たまらん。やってらんにぇ。もしかしたら全員をレベル60にしてさえ勝てないかも知れない。大丈夫だと思って挑んで負ければ、ショックは大きい。ここは四天王の戦力を調査すると考え、この時点で突入したい。
+1時間20分
ナイトにシールドを2つ装備させる。攻撃力が激減した分守りが堅固になったかといえば、微妙なところだ。ナイトの防御力は非常に高くなったが、瀕死でない場合と全体攻撃では「かばう」が発動しない。ナイトが直接攻撃される場合に、実質相手の攻撃を無効化しているものの、運の要素が大きい。ガルムは相変わらず尋常ではない強さで、倒す寸前に全滅しそうになった。かろうじて持ち直し、予想通り10万で倒した。

エキドナ

一本道だったガルムのルートと違い、エキドナのルートはやや面倒だった。といっても行き方さえわかっていれば一本道なのは、恐らくファミコンと同じなのだろう。エキドナは強力な魔法を使ってこなくなった。その代わり、通常攻撃に沈黙の状態異常が付加されるようになった。いや、知らんしそんなん。知るわけがない。アイテムなど持っているわけがない。数少ない山彦草で回復した直後に再び沈黙にされるという、RPGにありがちな糞ループに陥ったが、攻撃事態が温いから何とか倒した。HPはやはり10万。なんだ横並び教育か?
それにしてもこの難易度調整は不愉快だ。こちらの盤石の体制を崩すためにどうすべきか、という問いに対し「沈黙させればええのよ」は下品だと思わないか。そしてここから推測できる事は、リボンを持っているザンデクローンと無理矢理戦わせるために、リボンの存在価値を恣意的に上げたということだ。「ボスと有利に戦いたいなら、面倒でもザンデクローンと戦いなさいよ。なんだったらボスと戦う前に4エリア回って回収してもよくってよ?」と言いたいのかも知れない。
遠いところから飛空艇で飛んできて、エレベーターも使わずに高い塔を上ってきた身としては、さっさと四天王をしばいてクリアしたいのである。どうせセーブもできないし戻る事もできない。今更状態異常攻撃を使ってくる敵もいないし、ザンデクローンなどと戦ってられるか、というのがファミコン時代の感覚だった。結局これは形を変えたお使いだ。実質強制ではないか。あんなにバンバン沈黙させられて戦略など組めるわけもない。

アーリマン

ということを薄々感じながらも、個性の薄いエキドナだけがそういう特殊能力を持っているのだと解釈し、アーリマンの下に向かう。メテオ次第で全滅の危険もあったアーリマンだが、今回は個性が死んでいた。何をしてきたのかという記憶がない。それはエキドナも似たようなものではある。何とも言えない威力の全体魔法と通常攻撃というくらいの印象しか残らなかった。だがアーリマンも通常攻撃に状態異常付加だった。石化だったか。出たよこの無理矢理感。どんだけリボン着けて欲しいの?ロリコンなの?HPは10万以下だったが、ただの計算ミスかも知れない。

2ヘッドドラゴン

最後に残ったのは2ヘッドドラゴン。ここまで来て、今更ザンデクローンと戦うはずもない。さすがに2体が状態異常を使ってきたら察しろという話ではあるが、やはりそのまま戦いを挑む。攻撃力は高いといえば高いが、ガルムと大差はない。個性が死んでいる。攻撃だけという個性はかろうじて保持していたが、2ヘッドドラゴンさえ沈黙の状態異常付加だった。余計な個性を足したことで、「圧倒的攻撃力」という個性がなくなった。DSFF3しか知らぬ世代は、「2ヘッドドラゴン」という単語を聞いてどれほどテンションが上がるだろう。ただの通過点の一つに過ぎないから、「そんなボスもいたね」という程度の認識になってしまうのではないだろうか。3回攻撃のガルムほどのインパクトはない。

攻撃しかしてこないということは、沈黙させられる確率が非常に高いということだ。回復してもすぐ沈黙になり、回復させるアイテムも用意していない。やむなく手裏剣を投げまくる。ところが今度は手裏剣が効かなくなった。今まで一度も外したことがないにもかかわらず、途中で2回連続で外す。一度の戦闘で使える数が決まっているのかと思いたくなるくらい、突然の豹変だ。仕方なく通常攻撃に切り替える。計算ミスの可能性もあるが、HPは93000程度だった。とはいえほとんど全員9〜10万だ。昔はもう少し幅があったように思う。
なんだかんだ言いながらも4体倒した。状態異常付加という反則技を使うボスは「強い」ではなく「卑怯」というイメージの方が強くなる。これだけのヒントを与えられながらも、やはりそのまま暗闇の雲を倒しに向かった。「最終ボスは正攻法で来るはず」という認識があったのかも知れないし、やはりファミコン版のイメージを引きずっていたとも考えられる。

暗闇の雲

いきなり「臭い息」である。僕たち私たちの思い出にある暗闇の雲とは、まるで違う性格だった。息が臭いとは知らなかった。「ファファファファ」と笑っている最中にも悪臭が漂っていたのか?突然状態異常ゲームになったのはどうしてだ。そこまでしてリボンないしザンデクローンの価値を上げたかったか?
おまけに触手なるモンスターまで増えている。知らん知らん。知らんて。こんなゲームじゃないよ。FFの最終ボスは堂々と一体ずつ戦って来た。少なくとも4までは。臭い息で白魔法が使えなくなった。カエルにされた上しびれている。しびれているの意味がわからない。FFにそんな状態異常があったか。あったかどうかも覚えていない。とにかく言える事は、回復手段がないということだ。カエルから人間に戻したところで、全く役に立たない。当然もう、どうすることもできない。邪魔な触手を即死させてやろうと攻撃してもダメージがない。触手2本と本体2回で一度に4回攻撃され、次々に状態異常にさせられ、あっという間に全滅した。波動砲も撃っていない。かめはめ波を使わせることなく悟空に負けた天津飯のような心境だ。
敗因は1つしかない。リボンプッシュだ。情報のなさとかファミコンの経験とかじゃない。全てはリボンプッシュ。リメイクスタッフによる、異常なまでのリボン付けさせたがりのせいだ。この世の全てのなかよし派とちゃお派に対し、全力で喧嘩を売る姿勢が垣間見える。ほんとにね、マジで知らねーよと言いたい。1時間以上も苦労して戦って来た結果が状態異常祭かよ。負けた感覚がない。実際負けてねーし。どちらかというと圧勝してるから。リボンが全ジョブで装備できるのか、状態異常を完全にガードできるかどうかはわからない。それを確かめるには、またクリスタルタワーを上り、長いイベントを聞き流す必要がある。もういやだ。