THE LAST STORY 3日目

盗賊のアジトに乗り込む。未だにシステムが全くわからないが、それでも適当にやっていれば勝てるのだから救いがある。行き詰まってからが問題だ。見るからにボスのような外見のオーガという敵は、遠くから矢を浴びせ続けると、こちらを認識することなく倒れた。正面から戦うよりこちらの方が性に合っている。そもそも普通の戦い方がわからない。

オーガはただの強い雑魚に過ぎなかったようで、その次にグールというボスが待ち構えていた。まともに攻撃を食らうと、主人公が一発で死ぬ。しかし4,5回は復活できるようで、そこもこのゲームのよくわからん感じを大きくしているように思える。高台からジャンプして頭を攻撃しろと言われても、ジャンプの仕方も攻撃の仕方もよくわからない。頭を狙え頭を狙えと仲間から執拗に言われ続けてもやり方がわからず、偶然一度は攻撃できたものの、それだけでは倒せない。結局主人公が殺されゲームオーバーになった。初めてだ。

これはまずい。何をどうしてよいのやら全くわからない。わけがわからないまま倒されたから、どうすれば倒せるのかも全くわからない。「こんな敵勝てるかよ!」という怒りさえ沸かない。敵が強いのか自分が弱いのかすらわからないのだ。ロックマンで初めてボスと戦う時の絶望感とは異質だ。よりまずい。

なんでこのゲームはここまでわけがわからないのだろうか。お前の理解力が足りないだけと言うのは簡単だ。今まで色んなゲームやってきてクリアまでやってるわけだ。平均的プレイヤーかどうかは知らないが、普段ゲームをプレイしない南米の主婦層よりはうまいと思う。その経験が枷になっているという気はする。Wiiはコアなゲーマーよりも、ゲームに馴染みのない層を狙っていると思われる。しかも元々はリモコンやヌンチャクでの操作が前提のゲームなのだろう。クラシックコントローラーではかえってわけがわからなくなっている恐れがある。

次も無惨にやられ、3回目は長期戦の末また敗れる。3回目の終盤から4回目辺りで「攻撃ボタンなどない」という事実に気付く。aを押したりRを押したり色々やっていたが、敵のいる方向に移動しようとすれば勝手に攻撃するらしい。ああ、道理で攻撃しようとして回転したり壁に張り付いたりしたわけだ。「同じボタンでも状況によって行動が変わる」というのに慣れていない。古いゲームはだいたい攻撃ボタンとジャンプするボタンが決まっている。

なんとかまともな勝負が成立し、ボスを倒す。まだ操作方法はほとんどわかっていないが、攻撃ボタンがないということがわかっただけでも大収穫だ。場合によっては、いつでも途中で放り投げる覚悟もできた。レベルを上げれば何とかなるというならともかく、少なくとも今回のミッションでは街に戻ることはできず、レベル上げもできないようだった。どこにも進めなくなったらやめる。臆面もなく。