風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫 3日目

+2時間

からくり峠

ZEROベガの声で「ぬるいわ」と言いたくなった。峠を越えるとイベント。あ、RPGですやん。あと30回くらい言うぞ。からくり屋敷へ行くには、四天王が待ち構える4つの砦を攻略しなければならないという。あ、RPGですやん……。深いダンジョンに行きたいんですぐゎ?

大ムカデの巣穴

センセーは矢や石、札を使ったりとなかなかの働きをしていたが、シレンの拾ったアイテムがなくなっていることに気付いた。人の拾ったアイテムを、どうでもいい雑魚に惜しげもなく使うとはさすがだ。今回のボスは多少ひやっとする場面もあった。全員操作モードとやらを使って倒す。からくり屋敷に入るまで、これがあと3回続くのか。「2」で鬼ヶ島へ行くよりは早いか。

大ワシの砦

店で売るために武器を置いて一歩歩くと、センセーがそれを拾い、さらにシレンが別の武器を置いて歩くとセンセーがそれを拾った。コントやってんじゃねえんだよ。ボスもまた少し強くなった。そんなことより2人行動が鬱陶しくて仕方ない。普通のRPGより面倒なRPGになってる。シミュレーションRPG風ではあるが、一人死んだら終わりというのが面倒だ。風来人は孤独であるべきだし、仲間を連れたとしても平然と囮にするのが真の風来人だ。お竜やリクを何度殺したと思ってるんだ。
ボスを倒してもイベントでピンチになるという理不尽な展開が起こり、どうせそんなことだろうなと予感しながらも、案の定アスカが助けに来た。だがこのアスカは別人らしい。かつてのアスカと違って、すっかり女みたいな口調になっている。ぎょい!つってたぞ昔のアスカ。さすがにこの露骨なキャラ変えを説明なしで乗り切る事はなく、「24歳になったから卒業した」と説明していた。

いいや、それでは納得できんぞ。「ござる」に関してはそれでいいとして、口調そのものが変わってますやんか。男口調はキープするという手もあったわけだ。シレンの世界に「ござる」口調のキャラクターはいないから、アスカの口調はシレンの世界でも異質であったことは間違いないが、いきなり「私女なのよろしく!女なのよ!うっふん!」という口調になるのもおかしかろう。口調は人物を表す重要な個性だ。それが変わるとやはり、別人としか思えなくなる。誰かが言ったんだろうな。年齢とか関係なく「アスカの口調やめません?ござるはないでしょ。」とか何とか。理由はきっと後付けだ。

検索したところ、脚本の加藤正人氏が「普通の女性口調に変えさせていただいた」と答えたというインタビューが転載されていた。チュンソフトからは「ござるじゃなきゃダメでござる」という意見があったという。でもソースが全くわからない。見事に2ちゃんねるしか出て来ねえ……。最初に転載した者のレスには「今週ファミ痛のシレンコーナーにて」と書かれている。投稿日は2006年6月13日だから、ファミ通の当時の発売日を調べれば号数も特定できそうだが、そこまでしなくても恐らく本当のことではないかと思う。

この手の口調変更は色んな作品で見かけるが、大抵女口調から男口調への変更である。逆パターンは珍しい。そしてそれを真正面から触れるのも珍しい。24歳で自称乙女なのもなかなかだが、16歳の時に「ござる」キャラを演じていたというのもなかなかだ。シレン2のイベントシーンを見返すと、そこまで「ござるござる」言っていない。やや固い程度の男口調だ。一人称も「拙者」などではなく、「私」だった。「24歳でござるはない」とか「ござるじゃなきゃダメ」などと「ござる」問題にすり替えているが、実際は男口調から女口調に変えたというだけの話だった。

ナマズの巣

ナマズだけに、ヌルかった(うまい)。ボスを倒してシレンが戻るのかと思いきや、ダンジョンの中で普通に再会した。そしてまたも2人行動。推すねェ〜〜団体行動。一人で行動したい。一匹ウルフだもんで。

一人目の四天王は二人目の四天王に雑魚だと馬鹿にされ、三人目の四天王はやられた際、四人目の四天王に「助けてくれるんだな!」と縋り付き、「四天王の面汚しめ!」と殺される。2008年にして、このコテコテの四天王っぷりには驚く。シレン達に勝ったはずの二人目の大ワシは、見えないところで四人目に殺されたらしい。策を用いたとはいえ、シレンとセンセーを倒した力量は侮れない。結局ストーリーを最後まで進めても、シレン達を一番苦しめたのは大ワシになる気がする。