覇邪の封印 13日目

+2時間

予想外

牙をちょうど240個持って最初の城に行ってみると、初めてこの城の王から「真の勇者」認定を受けた。これで3人目を仲間にするための鎧でも貰えるのかと思ったら、薬を1000個にしてくれただけだった。
コサーマと会った褒美かとも思ったが、牙が241個になっている。つまり240個持っていくと薬を大量に貰えるという、ただそれだけの話だったのである。もちろん薬1000個はありがたい。普通に買えば15万かかるところを、牙と交換するでもなくただくれたのだから、そりゃあありがたい。しかし虚しい。ゲームの進行と何の関係もなかった。ダンジョンを苦労してマッピングしたのは何だったのか。
完全に行き詰まったので、フィールドのマッピングを終わらせる。特に何も見つからない。砂漠の街には「せんりのたま」が売っていた。金が足りないので買えなかったが、恐らくフィールドに街や洞窟が表示されるようになるのだろう。完全に今更である。もう3つの世界のマッピングを終えている。海の上に何かない限り、何の意味もない。

結局

次に進むためには、2人しかいない今の段階でHP5000の魔獣を倒すしかないらしい。その可能性はないだろうと思って考えてこなかったが、もはやその選択肢しかない。
もしかしたら意外に弱いかも知れないと思って挑戦してみたものの、やはり歯が立たない。現状の最強装備で全く歯が立たないということは、つまり楽しい楽しいレベル上げしかないということだ。序盤を除いてはレベル上げだけを目的に作業をしたことはない。常に目的は金稼ぎだった。ところが今や金の方がいらない。欲しいのは強さのみだけとなった。結局頼れるのは腕っ節しかないという事か。実にメッセージ性があるRPGだ。

レベル上げ

敵に攻撃する度経験値が上がるという特殊な仕様のため、敵のHPは多いほどいい。ただあまり強すぎると勝てない上、武器や防具が破壊されることがあるので、程々に強い敵がベスト。ということでターゲットはジャーディンにした。出現頻度が高くHPは2000。今戦うには丁度いい。昔は歯が立たなかった敵に勝てるようになるのは快感だ。
1レベルずつ上げてHPを1400以上にしたが、魔獣には全く歯が立たない。単純に考えて両方2500にはしないと勝てないんじゃないか。一体何時間レベル上げに費やせというのか。
刀鍛冶を初めて利用。96000Gというわけのわからない額だったため1人分しか強化できなかった。数値は300から400に上がっているものの、違いがよくわからない。魔術品を全て使った上で、全滅時の相手のHPが500程度。あと一歩というところだが、復活の石は使いたくないので、もう2,3レベルは上げねばならないだろう。

色々殺す

もはや知名度は関係なく、またこちらも強くなってきたので、色々殺してみることにした。善良な商人を殺すと1500Gが手に入る。知名度は-80。序盤でもすぐ取り戻せる数値である。商人は悪徳だろうが何だろうが殺すべきだったらしい。
HP2500という数値で序盤威圧してきた聖騎士も、もはや勝てる相手である。殺すと「聖なる木の実」という良さそうなアイテムが手に入ったが、知名度は-9999だった。しかし知名度はすぐ10000にできるのだから、関係ない。聖なる木の実は200ダメージ与える魔法を3回使えるという便利な物で、魔獣戦で役に立ちそうだ。
知名度で気になるのは、くろのどうしの存在である。くろのどうしは話しかけると問答無用で襲いかかってくるが、知名度が低い今なら会話が成り立つかも知れない。しろのどうしとくろのどうしはHP7700。HPだけなら断トツで最強である。お前らが世界を救えと言いたい。