アークザラッド 機神復活 9日目(終)

+2時間
最終ダンジョンは神の塔の地下。構造は複雑ではないが、ひたすら長い。うんざりするほどの戦闘を終えてようやく最深部に辿り着くと、4つのワープゾーンが出てきた。どのワープゾーンも上の階層に移動するのだが、最上階へ行く正解のワープ以外を選ぶともう一度地下まで戻ってこなければならない。正解以外のワープゾーンからでも最上階へ行くことはできる。しかしスイッチを押すイベントが起こらない。一体誰がこんなわけのわからないことを考えたのか。難易度が高いというよりただ意地悪なだけだろう。最悪な場合4往復もしなければならない。その度何度も戦闘である。ふざけている。最初の選択に間違えたので、攻略サイトを見てからリセット。セーブポイントからやり直した方が早い。ただ正解のルートを選んでも、結局何度か戦闘をして地下に戻らなければならない。容量節約のために同じマップを使い回して長くしているような気がするのだが。同じ長さでも景色が違うならここまでうんざりはしないだろう。

最深部でロゴスと再戦。こちらのレベルが60台前半で、相手は75。当然まともに勝負は成り立たないので、無敵戦法でいくしかなかった。続いてグロルガルデ。こちらは魔法防御力が弱く、一度に与えられるダメージ量がロゴスよりも多かった。とはいえどのみち無敵戦法を使うしかない。

グロルガルデも撃破。やられたフリをしていたグロルガルデの攻撃でエルク達が一転ピンチになるが、アークとククルが現れ3人を助けた。またこのパターンか。いい加減休ませてやれよ。一体何度化けて出れば良いんだこの2人は。2のエンディングに始まって、3にこれ、さらに精霊の黄昏でも化けて出てきていた。一応アークザラッドだから出さないとダメなのか。フィニアはアークとククルの子孫のような感じだったが、アークとククルがいつ仕込んだというのか?ククルに子供を産むような余裕はなかったはずだ。ククルの直接の子孫ではなく、ワイト家の生き残りか?

そして3人とグロルガルデは何故か500年後にタイムワープ。何故だ。全く意味がわからない。500年後のグロルガルデを倒すならわかるが、エルク達の前にいるのはさっきまで戦っていた500年前のグロルガルデである。尚更未来に来る必然性が感じられない。グロルガルデはペンダントを奪って自分達の作られた時代に戻り、英雄達を始末しようと考えた。ああ、やっぱり「英雄のいない今の時代に暴れてもしょうがねえよな」と内心思ってたんだろうな。ライバルのヂークベックもいないし、ジャッジメントも眠ってる。世界は一回滅びかけてて滅ぼし甲斐もない。グロルガルデが400年後に活動を開始したのは、人類の復興を待っていたんだろうきっと。

最終ボスは周りの物質を取り込んだグロルガルデ。レベルは90。当然全く歯が立たない。頼みの綱の魔法も20以下のダメージしか与えられない。向こうの全体攻撃を食らうとほぼ死にかけになる。初回プレイの時は少しずつレベルを上げながら、かなり長時間戦っていたが、今回は一度の攻撃で全滅することはない。回復や復活の薬を駆使すればなんとか戦える。攻撃すればどんどんレベルが上がっていった。ラッシュ時に攻撃を連打すると、ダメージは全く与えられないが、一気にレベルが3も上がった。

グロルガルデの攻撃は主に巨大な瓦礫を投げつけてくる全体攻撃。物理的な攻撃だから意味はないだろうと思いつつ、途中で何となくマジックシールドを使ってみた。するとダメージが0と10になった。あれが魔法だったとは驚きだが、350くらい食らっていた攻撃が0になる極端さにも驚いた。

さらに発見があった。魔法よりも通常の攻撃の方がずっと効き目があるようだ。15,6しかダメージがない魔法ばかり使っていたのが馬鹿らしい。ストライクパワーで攻撃力を上げたちょこは調子の良い時では400くらいのダメージを与えた。しかしグロルガルデは追いつめられると400前後HPを回復するのでなかなか倒せない。攻撃→回復されるを5回以上繰り返したところでようやく撃破。

フィニアはグロルガルデが倒されて変わった未来に残り、エルク達は過去に戻った。フィニアは自分のいた未来ではないが、両親がいるかも知れないという。フィニア達が500年後に来た時点では、その世界はグロルガルデに滅ぼされた世界だったが、過去のグロルガルデを倒したことによって、その世界が突然うにょうにょと平和な世界に書き換えられた、ということか?グロルガルデ達に殺された人々も突然生き返り、平和な時代を生きてきたという偽りの記憶を植えつけられ、何事もなかったかのように活動を始めるのか。恐ろしい話だな。

では何故フィニアには何の変化もないのか。グロルガルデが500年前に死んだということになったのなら、フィニアにグロルガルデよって世界を滅ぼされたという記憶があるのはおかしい。タイムトラベラーは記憶を書き換えられないと国会で青島幸男が決めたのだろうか。グロルガルデが500年前に倒された世界にもフィニアは生まれていたはずだ。そのフィニアはどうなってしまったのか?二人のフィニアがいることになるのか、フィニアが500年後に戻ってきたことで消滅してしまったのだろうか。どちらにせよ、グロルガルデに滅ぼされたという、存在しない世界の記憶を持ったフィニアは今後周囲とのギャップに苦しめられるだろう。両親とも全く話が噛み合わないだろうな。ドラゴンボールでいえば、未来からやって来たトランクスが間違ってブウ編の未来に行ってしまうようなものだ。

何故わざわざグロルガルデを未来にワープさせたのだろう。500年前にグロルガルデを倒し、「これでもうグロルガルデが復活することはないだろう。だから未来は君がいた所とは全く別の世界になっているかも知れない。それでも帰るのかい?」「はい、帰ります。お疲れっす。」とフィニアが未来に戻る、という流れなら何も思わなかったが、未来で過去のグロルガルデを倒したら、その瞬間に世界が「グロルガルデに滅ぼされた世界」から「グロルガルデに滅ぼされなかった世界」に変わるわけだ。それはどうも腑に落ちない。アトモスの動機と最後の展開はちょっとアレだったが、それ以外は概ね楽しめた。