世にも奇妙な物語の、いかにもコメディですよという作品のノリが受け付けられなくなっている。これは老化現象の一種だと思われる。肉が食えなくなるのと同じ感じのやつだ。

ところでその作品に「高校生だというのに反抗期」とか「高校生にもなって反抗期」といったセリフが何度も出て来て首を傾げた。まさに反抗期シーズンではないのか?自立心が芽生え、「大人ってさほどでもなくね?」「ワンチャン倒せんじゃね?」感が溢れてくる時期だ。それを経て「意外と苦労してたんじゃね?」「親に感謝じゃね?」と大人になって気付くんじゃね?社会出てない高校生なんか反抗期チャンスだろうが。このセリフ書いた脚本はどういう価値観なのか気になる。中学生くらいで反抗期になり、高校生でもう脱却するのが普通だと思ってるの?そしてそれは世間一般の見解か?少なくともこのセリフは、「この主人公は価値観がおかしい」と思わせる意図などない。むしろ反抗期というキャラクターの説明のために挿入しているし、何なら「高校生なのに反抗期って面白いだろ?」というニュアンスさえ感じる。いや、普通だわぁ……。