今週もひどいドラゴンボールGT #30

悪に洗脳された者達はとにかく笑う。「悪は笑わなければならない」という価値観が根強く、善人が悪人に変貌すると、笑みを浮かべる事で悪に染まった事を表している。しかも皆同じ笑い方だ。笑い方と一口に言っても本来は千差万別だが、洗脳された人々の笑い方は皆同じ。気味が悪い。

ベビーの願いはサイヤ人に滅ぼされたプラント星と全く同じ星を作る事。当時生きていたツフル人の復活を願わなかったのは作劇上面倒くさかったからか、ツフル人に生み出された自分にはツフル人が従わないと思ったからか。死後一年云々も、究極とやらでは関係ないと考えるべきだろう。プラント星は地球のすぐ側に作られた。重力とか大丈夫なん?

ベビーは全ギャラクシーの支配を目論むただの悪人だが、この手の「主人公に対する復讐者は主人公より悪い奴だから、返り討ちにしても良し」という方法は色々な作品で使われているように思う。るろうに剣心がまさにそれだった。姉を殺された弟は復讐のために人々を殺し続けた。だから返り討ちにした。罪なき被害者が「命で償って下さい。武力のない私にはただあなたにそれをお願いする事しかできない」と静かに迫ってきたらどうするのだろう。「嫌でござる!」で一蹴して終わりか。あるいは被害者が別の悪人に狙われ、剣心が助けてなんか有耶無耶になる感じか。

スゴロク空間という意味不明な場所に落ちた悟空。生死の境をさまよっている者が落ちる世界だそうだが、その場合地球に瀕死の悟空が横たわっているはずだ。スゴロクに勝ったら復活するとはどういう事なのか?勝ち負け以前にその瀕死の悟空が死ぬという事も十分考えられる。よくわからない設定だと思っていたが、界王神がテレポートで悟空を助けはしたものの、ベビーの攻撃が強力過ぎて空間が乱れ、悟空が変な空間に飲み込まれたという事だった。意外とそれなりの理屈は用意されていた。だが何故こんな話をわざわざ用意したのか。界王神に助けられて危機を脱しましたでは味気ないからか?