（不明）
ほんとにドラゴンボールは悟飯を超サイヤ人にしたがるな。それでいて「設定忘れてませんよ？」と言わんばかりに黒髪も持ち出す。設定を放棄するならする、しないならしない。はっきりしてけろ。
神と神のイラストでは悟飯は金髪になっていたが、本編では黒髪のまま戦い、サイヤパワーなる謎のエネルギーを集めるために必要上金髪になったという方向に話がすり替わっていた。抗議が来て話を変えたのか、元々そのつもりだったのかは何とも言えない。
アニメ版の超でも最初は超サイヤ人になったかと思えば、武道会では回り回って結局黒髪でパワーアップした。あっちへフラフラこっちへフラフラすんな。新形態頼りの展開もやめて欲しいのだが、商品展開の戦略上、どうしてもバージョンは増やしたいのだろう。もはやドラゴンボールは作品ではなく、商品なのである。面白さを追求したものではなく、できる限り長い期間集金を続けるために展開される商品でしかない。元々商業雑誌の作品は商品だったし、十分行き当たりばったりではあったが、理屈では理解していても、最近の展開にはついていけない。
宇宙は１２個もあると話のスケールを極限にまで広げて一旦は全宇宙を巻き込んだ大会を開いておきながら、その後はみるみるスケールダウンしている。ところが敵は恐らく強くなり続けている。今度の敵はレッドリボン軍だという。Dr.ゲロなきレッドリボン軍の残党が、どうやってサイヤ人レベルの敵を生み出せるというのか。
強くなり過ぎた戦士達でも戦える相手として他の宇宙という舞台が用意されたはずが、話のスケールが小さくなる一方だ。そうするのは全く未知の敵を生み出すより、レッドリボン軍という既存の組織を出した方が懐古ファンを釣れるからだろう。じゃあ最初から話広げんでええやんけ。
全宇宙を巻き込んだ大会といったが、厳密には４つの宇宙は消滅させる必要がないとして大会への参加を免除されている。よくわからんがレベルの高い宇宙という事なのだろう。だったらその宇宙を軸にした話をつくったらんかい。順序がおかしい。順序がおかしい。
フリーザという宇宙最強の敵を倒した次の敵がレッドリボン軍だったのは、当時の世界観ではネタが枯渇していたからだ。今のドラゴンボールの世界観はネタがあるやないけ。インフレさせたらんかい。何故全王は宇宙消滅をかけた大会など開いてまで、宇宙全体のレベルとやらを上げたかったのか？全く別の世界の存在がこの宇宙を支配しようとしていたからだ、というラッキーマン形式の話でいいんだよ。それじゃ売れねーと？なんで？いつまで地元の宇宙でチマチマしているんだ。世界征服の野望を持ちながら地元界隈をウロついてるボーイの日々野晴矢じゃあるまいし。
レッドリボン軍というのは見せかけで、他の宇宙や世界からの侵入者という展開なら評価する。絶対ないと思うが。あるいは裏にセルが控えているなら、それでも評価する。ポテンシャルが高いのはフリーザではなくセルだ。サイヤ人が蘇生でパワーアップするのは、未熟なうちだけだ。つまり復活でパワーアップしたセルは、完全体にしてまだ未熟な状態だったと考えられるわけだ。ピッコロが神と同化してからも爆発的にパワーアップしたように、セルという生き物は完全体がスタートラインだった。セルこそ誰よりも伸び代があるという事だ。近年の展開を悉く否定しつつセルこそ最強と主張するおじさんってヤバい？
