今週も不安なドラゴンボール超 #39

あっさりキングクリムゾンが攻略されると、悟空を見習ったとかいうセルもどきが超サイヤ人化の真似事をしたことで、止められる時間が0.2秒に延長。強さは変わらないと言いながら、悟空はたった一発で悶絶していた。貧弱だな。貧弱貧弱……。なるほど元ネタへのリスペクツね。敵が手加減していたわけではなく、成長するというのは新鮮だ。技の模倣や変身といった手段以外で強くなるのはなかなかない展開ではある。

戦いの最中に成長するのがサイヤ人の十八番だとベジータは言っていた。超サイヤ人などの覚醒以外に成長した事あるかねぇ?ドラゴンボールは例外を除いて勝てない敵には勝てないし、勝てる敵には勝てる。勝ちパターンというなら、一度負けて修行後勝つのが勝ちパターンだし、成長するとすれば戦った後というイメージがある。

ブログへの検索などで既にネタバレされて知っていたが、悟空は今更界王拳を使い出した。体への負担が大きすぎるから、今まで封印していたという理屈だった。超サイヤ人界王拳も同じ系統の技で、界王拳のバージョンアップ版が超サイヤ人化だから使わなかったと思っている。使わないんじゃなく使えない。というかもっといい技を使っていると解釈していた。だって界王拳が10〜20倍で、超サイヤ人が50倍なわけだろ。超サイヤ人から更に界王拳?それって超サイヤ人2や3の事じゃねーの?

そんなことを言ったところで、公式の解釈には勝てない。したがいまーす。界王拳は技として優れている。今も昔も、少年漫画の主人公といえばリスキーな技だ。界王拳は一瞬だけ戦闘力を倍増させるという主人公らしい技だが、次回予告を見る限り、ず〜っと使っている。それは界王拳なのだろうか。

界王拳ベジータ戦くらいのバランスが一番いい。何故界王拳を使わなくなったのかといえば、倍率のインフレと、「実はずっと10倍使っていた」という時点で、「一瞬だけ戦闘力を倍増させる」というコンセプトが完全に崩壊したからだ。10倍の意味がないのね。何を基準に10倍と言っているのかわからないから。本来なら「ある程度持続できる限界の戦闘力」が基準と言えるのだが、10倍はある程度持続してしまっている。だから10倍が1倍で、20倍が2倍、超サイヤ人が5倍と解釈するとスッキリする。倍率までインフレさせるべきではなかった。それをインフレさせるなら元の強さはキープすべきだし、元の強さが上がるなら倍率は据え置きで十分だ。元の強さが10倍になって界王拳も10倍になったら100倍だもの。たちまちジンバブエですわ。

界王拳は一瞬というところに最大の特徴があり、長時間続いたらもうそれはただの「ちょっと無理してる」程度の技でしかない。どうせ復活させるなら、ただのパワーアップ技ではなく、原点に戻ってリスクのある技として復活させて欲しかった。来週ボロボロになるなら良いけども。