今週も不安なドラゴンボール超 #52

ミランクスはミハンの死で超サイヤ人に変身できるようになったような話になっていた。どうしてこう、平然と事実をねじ曲げるのだろうと思ったが、もしかしたらアニメ版では最初からこうだったのかも知れない。でも鳥山氏もベテーランの漫画家なわけで、最初からミランクスが超サイヤ人になれていたのには理由があるんじゃねェ〜のォ?ミハンの死きっかけの方がドラマチックだけど、オーソドックスだから避けたのではないかな。悟空で既にやっているというのもある。
普通なら悟空の死で悟飯を超サイヤ人2にするよな?しないんだよ。16号なんだよ。悟空は結局無駄死になんだよ。つまり鳥山氏はややベタを嫌っている可能性がある。かめはめ波で強敵に止めを刺すことはほとんどない。悟空は天下一武道会でなかなか優勝しない。元気玉でとどめを刺したのはブウが初めてだ。もし作家がベタを嫌い、それが理由でトランクスを最初から超サイヤ人にしていたのであれば、いや意図はどうであれ、その部分は尊重して欲しい。原作では描かれていないベジータ超サイヤ人化のきっかけが何だって、それはどうしてくれてもいい。

ピラフ大王とブリーフ博士の絡みがあった。ピラフ大王は、曲がりなりにも戦闘ロボットを作る事ができる発明者であり技術者だ。ブリーフ博士はホイポイカプセルの開発者で、ピラフもそれにはお世話になっている。それにまつわるやりとりがあるのかと思ったが、まー何もない。「ジジイなかなかやるじゃないか」と来たものだ。知らないのかもな。ピラフというか、脚本の人が。
いや見くびるのは良くない。知った上で淡泊なやりとりにしたのだ。高等な作劇テクニックだ。「やるじゃないか」と言っている以上は、ブリーフ博士のやっている事がわかっているという事だ。現にブルマのサポートをしているのだから、彼等に科学的な知識があるという設定は今も生きていると見て良さそうだ。レッドリボン軍の科学班ですら作れなかった、ドラゴンレーダーをあっさり作っている功績もある。ピッコロ大魔王の情報を調べ、電子ジャーの場所さえ突き止めた。ピラフは優秀な科学者だ。詰めが甘いだけだ。
悟飯の日常を見たトランクスが、自分達の世界が平和だった時の光景を想像していた。もう、すっかりマイとはアベックらしい。母親と同年代の、マイと。若返った理由には最後まで触れない気なの?

第10宇宙に行くという。ここが何宇宙かも覚えない。6と7だったか。とするなら全く未知の宇宙という事だ。パラレルでもコピーでもない。未来の敵には何の興味も抱けないが、未知の宇宙には興味津々だ。
未来云々の話から急に外部宇宙の話になるとは意外だったが、こうなると未来を持ち出したのは尚更ミランクス出したかっただけだろという感じがする。果たしてクロロットが未来に誕生する必然性があったのかどうか。安易な発想だが、たとえば今から17年後は全王のお休み期間で、悪さをしても気付かれないとか、そういう理由があれば納得できる。悟空の死んだ世界で肉体や魂を頂戴したとか、そういう話でも構わない。