今週もひどいドラゴンボールGT #43

地獄でセルとフリーザのコンビと再戦する悟空。前の悪役もそうだが、セルとフリーザが協力する事などあり得ない。ゲロも他の科学者と協力する、つまり他人の才能を認める柔軟性があるか疑問ではある。あり得ないという程あり得ないかはわからないが、力の差があり過ぎる。セルにとってフリーザはゴミでしかなく、フリーザにとってのセルは強すぎて認めがたい存在だろう。地獄で何故かパワーアップしたというから、フリーザはセルに追いつくくらい強くなっていたのだろうか。

黒髪且つ子供の姿でも、パワーアップしたフリーザとセルを手玉に取る悟空。いくらなんでもそこまでの力の差があるとは思えないが、GTが原作のセオリー通りにインフレしているならあり得なくもない。ただ全くそうは見えない。破壊規模は小さくなっているし、サイヤ人組が10数年経って前より強くなっているようにも見えない。そして悟空は格下を嬲るような真似はしないだろう。弱い相手をからかうのは単純に性格が悪く、武道家として最低だ。

かつてのように体を斬られたり一部を吹っ飛ばされたりするフリーザとセルだが、「死んでいるから死なない」として再生する。「死者が死ぬと完全に魂も消滅する」という設定が原作で明らかになっても、アニメには反映されていない。何を考えているのか取調室で聞き取りたい。

ベジータの場合は肉体を与えられた上で現世に一日限定で蘇った状態だった。この時に死んだ場合にのみ魂が消滅し、あの世で魂の状態ならば何をされても死なないと無理矢理解釈する事もできる。ファンという生き物は、本当にこういった理屈で擁護する事がある。もっとも地球にいる亡者達が普通に死んで地獄にいるセル達が死なないのは、実際地獄という環境が原因であると考えるのが妥当かも知れない。

ベジータとナッパが邂逅する。声優の都合か、ほとんど喋らずあっさりやられる。死者への冒涜に感じる。ベジータも人の心を持っても尚ためらわずサイヤ人を殺せるのか?むしろ余計ナッパとはわかりあえなくなったとは思う。

「一度見たり聞いたりした技は通用しない」。見た技というのでも大概だが、聞いただけでも通用しないんだってよ。

地獄から蘇ったマシンミュータント・リルド。中途半端にフェードアウトしただけで、死んでいないという認識だった。いつ死んだ。あの適当な3人のエネルギー波で絶命してたのか。惑星そのものと一体化していたはずなのに?

新17号が自分と互角だと焦るベジータ。黒髪で「オレと互角だと」じゃねえだろボケ。うるしぶっかけんぞ。いやいいんだよ。トランテンだって18号と黒髪でやり合っていたから、最初に黒髪で戦うのはいいし、新17号がベジータと互角でも構わない。冷や汗垂らすのはおかしいじゃん。とっとと金髪に染めればいいだろって話だろコラ。痒くない時に痒み止めぶっかけんぞ。