今週もひどいドラゴンボールGT #42

地獄に落ちたミューと落ちていたゲロが出会う。ミューはミュータントのミュー。ミュータントが何かは知らないが、要するにロボットではないのか?生き物だったのか?原作終了からGTが始まるまでの間に、ロボットにも人権を認めるような動きがあったのかも知れない。

何度も言っている事だが、アニメの世界では悪人には死後肉体を与えられ、善人は魂だけの姿となる。もっともアニメの場合は善人も足のない幽霊としては活動している描写もある。原作では悪人も善人も原則魂だけの姿となる。原作の世界観では、死者は悪だくみなどできない。いずれにせよブウのように生まれ変わるはずなのだが、どういうわけか誰も生まれ変わっていない。

展開が恐ろしく早い。冒頭で二人が出会ったかと思ったら、あっという間に地獄と地球が繋がり、過去の悪役が蘇った。更に地獄で作られた17号と地球の17号が合体するとより強力になるといい、その姿まで見せていた。普通なら地獄が開くまでもそれなりの話数を使うだろう。展開が早すぎて唐突な印象は否めない。

17号は本来セルを上回るパワーを持っていたはずらしい。性格に難があって完全体にはできなかったとか何とか。適当な設定だ。ゲロが作った最高傑作は16号だろう。セルは開発を諦めていたのをコンピューターが勝手に開発を続けていただけだ。

ゲロとミューは悟空を地獄に呼び出し、まんまと来た悟空を置いて17号と共に地獄を脱出し、地獄の蓋を締めた。こうして悟空を地獄に閉じ込められてしまった。これが二人の天才科学者の考えた「悟空封じ込め作戦」である。IQ200万は堅い。非の打ちどころのない完璧な作戦だ。さすが天才は考える事が違う。

過去の悪役は出て来てただ暴れただやられていった。キャラクターにはそれぞれ人格があり、歴史がある。復活したからといって、意味なくゲロ達の言う事に従うはずもないし、同じように行動するわけがない。ゲームではないのだから、使い捨てのような真似はやめてもらいたい。19号とプイプイが並んで破壊行為するわけがない。面識がないんだぞ。洗脳したのか?そうならそうだと言って欲しい。台詞がないのは声優的な都合だろうか。一人声優が増えるごとに制作費が3000円くらい上がるからね。交通費とかオレンジジュースとかハッピーターンとかあげなきゃいけないし。

RR軍のロボットなども蘇っていたから、やはりあの世というより世界全体の法律が変わり、ロボットも一定以上の高度な知能などがあればあの世へ運ばれるという事になったのだろう。

それにしても杜撰な展開だ。世界観もぶっ壊しキャラクターの尊厳も傷つけ、普通に暮らしていた17号を巻き込んで最終的には死ぬ事になるのだろう。何も生みださないクソ話だ。