今週もひどいドラゴンボールGT #45

ピッコロとデンデが同時に念を送り、再び地獄の扉を開ける!

ピッコロはともかく、デンデってそんなに強いか?次元に穴を開けるには最低でも超サイヤ人3クラスの戦闘力が必要だったはずだ。地獄と精神と時の部屋は違うってか。地獄の方が難易度高そうだけどな。だってこの世とあの世を繋ぐわけだぜ。まあいいかこの辺の設定は。好きにさせてあげるよ。

心のフュージョンだな、ふっ

フュージョン」というキーワードを出しながら、トランクスと悟天が全くフュージョンしようとしない意味がわからない。悟飯が勝てない敵にフュージョンしても意味はなさそうだが、やろうとさえしないのは問題だ。「フュージョンしてもいたずらに気を消費するだけだ」とか「振り付け忘れちゃったよ」とか「あんなかっこわるい技もう御免だ」とか何か説明入れようか。

天丼カツ丼親子丼

………。

20号、パンに羽交い締めされ降参

えぇ〜……パンってそんなに強いの?20号ってさあ、フリーザより強いぜ。いや、まあ、トランクスと悟天が通常形態でも18号より強そうな描写を見る限り、そのくらい強くても不思議ではないか。「パンが20号より強いわけがない!」というのはただの思い込みであって、検証すると意外にそうでもなかったりするわけだ。あと「通常形態で○○より強いわけがない!」という類のことを言う連中も、実のところ大して考えちゃいない。そのわけとやらを一つ一つ言ってみな?と聞いたところでだんまりですよ。

何とな〜くベジータ達がやられて、何とな〜く悟空が駆けつける

バトルの駆け引きが全然面白くない。ただ戦ってるだけ。完全に消化試合だ。ドラゴンボールをワンパターンと宣う者もいるが、やられるにしても色々な展開に発展していることを見過ごしてはいけない。かませ犬のベジータにしても、「超サイヤ人になったと息巻くが、フリーザには全く歯が立たず」、「ベジータは18号と何とか互角だったが、体力の差から敗北する」、「完全体となったセルは想像以上の強さだったが、起死回生のファイナルフラッシュで大ダメージを与えることに成功する。しかし再生能力で傷を回復され、敗北する」、「腹に風穴を開けても復活するブウに、ベジータは自爆という手段を用いて肉体を粉々に吹き飛ばす。それでもブウを倒すことはできなかった」……と、同じように見えても全て話の中身は全く違う。当たり前だ。同じ事をして誰が楽しめるのか。

ところが今までの鳥山御大の苦労を嘲笑うかのように、GT脚本は「ただ戦って、ただやられる」という展開を惜しげもなく披露するのである。話の都合上ドラゴンボールを使えない、つまり仲間を殺せないという事もあるのだろうが、だからって「ただやられる」だけにしていい理由などない。一つ言えることは、この脚本家が連載漫画の脚本を担当しても、たちどころに打ち切られるであろうということだ。

今週は設定的なつっこみどころが少ない分、より普通につまらない作品であるということが際立っていた。普通につまらんのよね。ただの蛇足の駄作だ。ベジータ達を圧倒した17号と悟空が普通に戦いそうな気配だが、子供になった悟空が何故そこまで強いのやら。