零 ~眞紅の蝶~ 11日目

+1時間

立花千歳を探して彷徨う。全く見つからない。何故こんなところで行き詰らなければならない。桐生家への渡り廊下の手前までいたのだから、桐生家に渡ったとしか考えられない。他の屋敷に行くとは思えないが、前回もここにはいないはずだという場所にいた。固定観音に縛られては前に進めない。固定されてない観音がいたら怖い。
桐生家は首が折れた女、飛び降りた女とヤな霊の巣窟であり、意味なく双子少女の霊が曲がり角などに立っている事がある。またストーリー上必要でない屋敷には予想もしない事が起こる事もあり、あまり立ち入りたくはなかった。案の定飛び降りた女が降って来た。警戒していただけにそれほど驚かなかった。10年以上経過しても記憶して警戒するくらいだから、当時は余程驚いたのだろう。雑魚かと思って逃走を試みるも扉が閉じられていた。倒してから調べると、元々開かない扉だった。
他の部屋にもやたらと霊が増えている。戦いにも慣れ、フェイタルフレームでコンボを出せるようになった。慣れたというより、センサーとの位置関係を改善しただけではある。そして桐生家に立花千歳などいない。やはり関係なさそうだった。元々家同士の交流は皆無に近い。近所付き合いがなかったのか、単にそれぞれの家が悲劇に見舞われた時期に差があるからなのか。ストーリーがよくわかっていない。怨霊化した者達は、基本的に皆大償で死んだという解釈で合っているのだろうか。

立花家に戻る。家を繋ぐ地下にもいない。いよいよさっぱりだ。何のヒントもなかったはずだ。攻略サイトを見るしかないと思いながら当てもなく探し続けていると、最後に戦った場所とは何の関係もない押し入れに隠れていた。紅い蝶でも最後はここで戦ったような気はするが、なかった場所での戦闘が2回も増えていると混乱する。どれだけ長い時間探していただろう。こういう場合は桐生家に行けないようにしてもらいたかった。選択肢が広がり過ぎて捜索が大変だ。
終戦だけあって千歳もパワーアップする。攻撃力が大幅に上がり、鏡石の上万葉丸まで使わされた。結局やり直す気力など沸かない。面倒臭がると後で厄介な事になるのだろうか。零シリーズで一番強いのは子供の集団である。紅い蝶にはいなかった気がする。集団さえいなければ、今後そこまで回復アイテムを使う事はないはずだ。
ようやく鈴の鍵を手に入れ、繭がいた部屋に向かうと、繭はいなくなっていた。いないなら鍵が開いていても良いはずだ。どうやって部屋から出たのか。そして蔵の鍵を手に入れた途端、どこかから舞い戻って来た。なら何故いなくなっていたのだ。

繭と合流すると強制的に立花家から出る。立花家では繭と行動できないようになっているのだろう。行動できるのは外と逢坂家、黒澤家だけか?とすると、それ以外の場所で出現する怨霊には、繭に襲い掛かるプログラムが施されていないと考えられる。ボス系、飛び降りた女、立花千歳、桐生家の親子辺りか。
蔵で風車を手に入れる。今更ゴーストハンドに引っかかった。出したり引っ込めたりは今でも続けているが、出ないと判断して後半から一気にアイテムを取りに行って失敗した。面倒臭いシステムだ。これはもう恐怖とは全然関係なくなっている。蔵の二階には怪しい人形が置かれている。ファインダーを構えると案の定首が落ちた。だがリモコンの動きによってすぐ画面がブレるため、落ちる瞬間を見逃す。桐生家でカメラをのぞき込む子供もそれで見逃した。カメラがブレるせいで恐怖もブレる。
逢坂家に行くと子供の集団の浮遊霊が逃げて行った。え、嘘だろ。やっぱりいたのか子供軍団。いないわけがないか。刺青と月蝕の子供軍団は巫女の服や儀式用の服を着ていたはずだ。普通の服を着た子供の集団と戦った記憶はある。それは第一作目だと思っていたが、紅い蝶でも戦ったような気もする。戦いたくない。回復アイテムを全て奪われる気がする。90式を惜しみなく使った方が良いだろう。