零 ~眞紅の蝶~ 27日目

+3時間(34時間45分)
自分で作った攻略画像を見ながら進める。黒澤家への門の鍵の場所が変わっている。それ以外は特に違いはない。浮遊霊もアイテムもストーリーも無視して最短で進めると、さすがに進みが早い。1時間で五ノ刻まで進めた。あと2時間で終わるかどうかは微妙だ。零式フィルムなら怨霊を一発で倒せるかと思ったが、シャッターチャンスでは倒しきれない。零式は充填に時間がかかる。一発目は零式で、二発目以降は90式を使うのが良さそうだ。

更に2時間プレイしてクリアする。微妙にPS2版と違うところがある。違うのか攻略画像が間違っているのかわからない。地図だけ見てルートを描いただけの可能性も高い。概ね同じだから役に立たない事もない。イージーといえど零式フィルム一発で倒せるという事もなく、徐々に戦闘に時間がかかるようになった。戦闘以外でもとにかく移動に時間がかかる。
八ノ刻で、別のエンディングを見るのに必要な条件を満たすため、繭を連れまわして各地を巡る。桐生家の映写室、渡り廊下、黒澤邸の前の橋に行くとイベントが発生する。通常寄らない場所だ。繭を連れて桐生家に入れるとは思わなかった。PS2版で入れたか?イベントも何やら唐突で、これを見てエンディングが変わるとは思わない。タイムロスが気がかりだ。黄泉からの腕は、今回はしっかり出現した。前回も出現していたのかも知れないが、カメラが固定ではないから見逃したのだろう。
子供や当主にそこそこ苦戦する。さっさと倒せるだろうという油断もあるのだろう。飽きも来ている。ミッションモードはいい息抜きだった。息抜き且つストレス源だった。何故廃止したのだろう。これではこのゲームはただひたすらストーリーモードを何周もするしかない。
楔を倒してしばらく進むと、終ノ刻が終了する。ここまで来て同じ展開だったら最悪だったが、どうにかその事態は避けられた。紅い蝶同様、繭に近づくと突然襲い掛かって来る。知った上で撮影に失敗して殺された。フェイタルフレームがあれほど一瞬だとは思わなかった。このゲームの場合章の終わりにセーブできるからともかく、紅い蝶ならこれでセーブポイントからやり直しである。他の零シリーズもそういう理不尽な展開が多かったように思う。直前でセーブできるだけまだマシだ。

久々でもない怒りに襲われる。紗重に勝てない。まず最初のイライラポイントは、戦闘中に穴を撮影して霊リストを完成させなければならない事だ。紗重が接近して来る間に十分撮影する時間はあるのだが、どういうわけか最初は撮影できたのが、2回目以降なかなか撮影できない。撮影する前に殺されるという事を何度も繰り返した。紗重に対しては鏡石が無効になる。当主の時と違って、いつの間にか使わされていたという事もない。触れられたら即死だ。
カメラが固定ではなくなった事で、紗重との戦闘が格段にやりにくくなった。紗重はワープしながら攻撃を仕掛けて来る。時には歩いて追って来る。カメラが固定ならば背後に迫る紗重の姿も捉える事ができたが、このゲームでは前方しか見られないから、背後のどのあたりにいるのかさっぱりわからない。他の霊なら振り返って後退しながらフェイタルフレームを狙えば済む。紗重は攻撃が失敗するまで恐らくフェイタルフレームは発生しない。正面から迎撃する事は不可能だ。このゲームの操作方法ではただ掴みかかって来るだけの攻撃も避けにくい。ひたすら逃げ続けるしかない。
正面から急に現れた場合、方向転換して避けている暇などない。浮遊霊を撮影するために穴の周辺を走り回っていると、穴に退路をふさがれてそのまま殺されるという事も多かった。この状況で戦闘に集中できないというのも腹が立つし、鏡石の意味がないというのにも腹が立つ。いくら寸前でセーブしているといっても、触れられて一瞬で殺され、またロードして章タイトルを表示して、という事を繰り返せばイライラも溜まる。

20分ほどは戦っていただろう。さすがにイージーだけあって一旦攻撃が決まれば簡単に倒せた。これでやっと別のエンディングが見られる。てっきり刺青でも採用された両方助かるルートかと思えば、どうも様子が違う。澪が虚に落ちそうになった繭を助けた後、思わず虚の中を見てしまうという展開にはならず、繭が儀式の再開を促し、澪がそれを拒否するという展開になった。
そして開き直った繭が澪を手に掛けた。それだけならまだしも、死んだ澪の表情が生々しい。実に嫌悪感を抱く描写だった。狙ってやっているのだろうから、嫌悪感を抱くのは制作者の思う壺だと言える。苦労した末に見せられるエンディングとしては最悪だ。最初に見せられるならともかく、ハード、ナイトメアと変化がなく、4周目にしてやっと真のEDだと思ってこの仕打ちは酷い。後味が悪すぎる。怨霊と化した紗重であろうと、死体の八重に化粧を施すような狂気じみた真似はしないだろう。皆神村の人々は儀式によって狂った。繭は関係ない。天然で狂っている。
自分でわざと崖から滑り落ち、怪我をして笑っていた。これでしばらく澪を意のままに操れると思ったのだろう。だが恐らく高校生で受験を前にして、いい加減澪もずっと一緒にいてくれない事を悟った。合法的に澪を縛り付ける方法はないものかと画策していたところに、運よく村に迷い込んだという事か。運よくというか、思い出の沢に行ったのが繭の発案なら、元々何かを企んでいたのではないかという気もする。澪が繭を殺すのはあり得ないと思えるが、逆の場合に違和感がないのはさすがだ。

エンディングがこれだけとは思えない。複数あるからこそできる事だ。ハードやナイトメアで条件を満たした上で紗重を倒す必要があるのだろうか。さすがに攻略サイトを全面解禁する事にした。エンディングが5通りあるという事に衝撃を受け、同じセーブデータでプレイする必要がある、つまり5周しなければならないという事に絶望した。
難易度による変化はない。八ノ刻でイベントを見たかどうかで2つのルートに分岐し、更に最後の敵の倒し方によって更に分岐するという。4周で自分が見たエンディングは2種類。つまりあと3周しなければならない。エンディングを見るだけなら寸前のセーブポイントを利用すれば良いのだろう。だがそれではコスチュームやEDが揃わない。システムデータとセーブデータが一緒くたになっているからだ。バグといってもいいくらいのクソ仕様だ。クリアタイムは2時間30分でAランクだった。コスチュームの解禁条件にクリアタイムもお化け屋敷もなかった。クリアタイムにSランクがあるかどうかもわからない。
どうせミッションモードがないなら、あと3周でも何でもやったっていい。霊リスト完成によって、常にフェイタルフレームになり、霊子も減らないという強化レンズを手に入れた。浮遊霊も関係なく、戦闘に時間もかからない。それだけに後の3周は完全なる作業となる。まだ手に入れていない強化レンズがあった。クリア特典かと思えば、普通に本編で手に入るものらしい。次の周はわずかに作業にはならない。