ときめきメモリアル2 MusicVideoClips サーカスで逢いましょう 2日目

+5時間
ゲームで癇癪を起こして物を壊したことが何度もある。罪を犯せば名前を公表される年齢になっても猶、度々物を壊してきた。記憶する限りでは、最近物を壊すレベルまで激怒したのはぷよぷよだろう。他にもイライラすることは何度もあったが、そこまで怒ったことはない。このゲームはぷよぷよ以来の、物に当たるくらいの怒りを感じている。ぷよぷよに関しては完全に自分のせいだが、このゲームは自分の能力不足を差し引いても出来が悪い。ミニゲームはもっと楽しいものじゃないのか。無駄に難しいしイライラする。自分がサイヤ人だったら、怒りの余り超サイヤ人2になっているだろう。

最大の問題点は昨日も書いた通り、「如何にしてミスを避けるか」というゲーム内容だからだ。だがそのミスが極めて日常的に起こる。避けるのが非常に難しい。しかも競技時間が妙に長い。これらの意味することは、「非常に繊細な操作を数分に渡って持続しなければならない」ということである。自然ストレスとの戦いになる。「ミニゲームは気軽で爽快なゲームであるべきだ」と、かの軍平氏も言っていた。*1

ノルマ

5人目のノルマは4000点上がって16000点だった。何故こんなゲームを難しくしようとするのだろうか。製作者と自分とのテンションの差に戸惑う。簡単なミニゲームをちょっとプレイしてビデオを見せて頂くつもりなのに、作り手は「見たかったらクリアしてみろやオラァ!」と妙にテンションが高い感じだ。ノルマが16000点ということは、平均5000点以上取れということだ。最初のボーナスで1600点取れれば14400点。平均5000点ではなくなったにせよ、理不尽なノルマであることに変わりはない。ジャグリングも綱渡りも3000点が限度だ。火の輪で9000点取るのも不可能。完璧なデモプレイを見たところ8000点だった。タイムボーナスを考慮に入れる意味もない。あんなプレイは不可能だからだ。

チュートリアルでは「このタイミングで○○しろ」と親切に教えてくれるが、その画面で一旦ゲームが停止するため、どのタイミングなのかかえってわかりづらい。時を止められるスタンドを持っているわけでもないのだから、画面を止められて「このタイミング」と言われてもどのタイミングなのかわからない。

14000点ならまだ希望もあったかも知れないが、さらに2000点追加されると絶望的だ。ジャグリングと綱渡りの面白くなさは五臓六腑に染み渡るレベルだし、火の輪くぐりも決して面白いものではない。綱渡り以外は完全にパターン化できるはずで、攻略法を把握して練習すれば決してクリアは不可能ではないだろう。

このゲームを練習したくはないものの、毎回本番で適当にやっていればクリアできるという次元ではない以上、集中して練習しなければならない。まさかときメモ2の最終作がこんな事になっているとは思わなかった。同じスタッフかどうかは知らないが、ときメモ2ミニゲームはシューティングを除いてほとんど残念な出来だった。もうちょっと何とかならなかったものか。サブストーリーズ2の注文ゲームも、後半尋常じゃない勢いで注文される。常人はあれを普通に解けるのか。

練習

3つのゲームの中で、デモプレイにおいて攻略法がはっきりと示されているのは火の輪くぐりのみである。このゲームで7000点くらい取れれば、残りは平均3700点でクリアできるようになる。それでも厳しいが、火の輪くぐりが一番点数を伸ばしやすいだろう。

だがそう簡単には点数は上がらない。シビア過ぎるだろう。ジャグリングもちぃともわからん。綱渡りに至っては、「これが面白いと思ったの?ねえ?」と開発者に聞きたいくらいだ。綱渡りという響きからして危険な臭いがする。サーカス縛りなら空中ブランコの方がまだ楽しそうだ。火の輪くぐりが多少なり面白く感じるのは、他の2つがつまらないが故であろう。

火の輪

火の輪くぐりで7500点取れるようになった。これで他の競技のノルマは激減した。次はジャグリングである。真剣に取り組んだ。真剣に取り組んだ結果、「真剣に0点だった」。授業を聞かず、テスト勉強もしなかった時のテストが0点でも悲観することはない。最も危惧すべきなのは、授業を真剣に聞き、勉強もした上で0点を取った場合である。そういう感覚を味わった。これは非常にまずい。いつまで経っても全く意味がわからない。それにしたって、火の輪が良くなったところで0点はないだろう。

もう一度やってみても、300点くらいしか出ない。全くわけがわからない。腹が立つ。うんざりだ。次やっても900点。少し前までとりあえず3000点は安定して出せるようになったにも拘わらず、まるで点数が伸びない。これを練習したら今度は火の輪が落ちるんじゃないのか?

このゲームはノルマが厳しい上に競技の順番も変えられない。比較的安定している火の輪を繰り返しプレイするのは無駄だ。最初にジャグリングができれば随分楽だっただろうに。考えてみればおかしな仕様だ。次も800点。その次は600点でそのまた次は3500点だった。全くもってわけがわからない。練習モードで高得点を出しても意味がないので、そろそろ本番に挑戦する。

ん?

ルーレットで安定して+1600点を出す方法がないものか検討してみた結果、+1600点の2つ手前が光った時にボタンを押すと、だいたい+1600点が出ることを発見した。これで競技に集中できる。

最初の火の輪は7200点。最高得点は7720点で、500点も違う。ジャグリングや綱渡りで500点を稼ぐのは非常に厳しい事を考えると、なるべく高い点数が出るまでは火の輪を続けるべきかも知れない。だがジャグリングが全く安定していない以上、その方法はかえって時間がかかる恐れがある。ということで構わず先に進める。

ジャグリングは相変わらず前半がグダグダだった。後半持ち直したところで、5個ペースでは2000点が関の山だろう。それでは100%ノルマに到達しないため、時折6個にして何とか点数を稼ごうとした。だが6個を長時間維持することはできず、得点はベストよりも低い3220点だった。どちらも半端な成績だ。

残る綱渡りで4000点取らなければクリアできない。だが綱渡りのベストスコアは3500点である。ただ僅差なら救済措置があるかも知れない。今まで一度だけ、ラストチャンスでもう一度ルーレットを回せることがあった。その時はマイナスを引いて結局ノルマは達成できなかったが、そのチャンスが起こる可能性があるならやってみるべきだろう。

相変わらず綱渡りはよくわからない。よくわからないゲームだらけだ。何のノウハウも得ないまま適当に進む。ただこの競技は、せわしない操作を要求されるわけではない。この競技が最後というのはベストかも知れない。安定しているはずの火の輪も最後だと緊張するかも知れないし、ジャグリングは尚更だろう。この競技は順番に関わりなく落ち着いてプレイできる、というより落ち着いてプレイせざるを得ない。

後半点数加算が集中することもあって、時間ギリギリで4000点に到達。あと一歩でゴールするところでタイムオーバーとなり、怒りが爆発しそうになった。ゴールによるボーナスがあるかどうかは知らないが、それがあるならクリアできていたかも知れないのだ。もはや確率の低いラストチャンスにすがるしかない。

と思ったが、既にノルマは達成していた。今日だけで5時間プレイしているとはいえ、練習明けからはまだ20分も経っていない。火の輪を一度やり直しただけで、実質本番一回目だった。それでいきなりクリアできるとは思わなかった。数十分前にはジャグリングで0点も出している。これから何時間もかけてイライラしながらクリアまでプレイする覚悟だったから、完全に予定外だ。予定外過ぎて若干釈然としないものもあるが、これで晴れて完全クリアとなった。

少し期待していたエンディングは野咲すみれの独擅場で、他のキャラクターは一言も喋らなかった。完全に歌だけだった。ときめきメモリアル2というタイトルだが、実質野咲すみれ且つ本井えみ氏のゲームと言っていいだろう。もう少し他のキャラクターの出番があると思った。これは最終作というより番外編という位置づけの方が良さそうだ。PSよりも綺麗な画質のアニメを見られたのは良かったが、その目的を果たした以上もうプレイすることはないだろう。プレイ終了後、敏速にディスクを取り出してケースを片付けた。

*1:そんな記録はない。