STREET FIGHTER X MEGAMAN

+2時間
公式の同人ゲームのようなものらしい。どうせロックマンストリートファイターのキャラクターが一対一で戦うだけの簡単なゲームだろうと思いきや、全くそんなことはなかった。ナンバリングタイトルほどではないにしても、なかなかのボリュームである。深夜に始めた事を後悔した。

同人にありがちな難易度の高さで、本家シリーズに比べて厄介なザコ敵が多い。ステージは本家より短いとはいえ、攻撃の激しさは本家以上である。

ボスもなかなか強い。初見で勝てたボスもいるものの、ほとんどは何度かやられている。疲れてきた終盤はE缶を何度か使った。プレイ時間が長くなってくるとステージの最初からやり直しする作業が疲れる。どのボスも楽勝ではなかったが、ローズとウリエンは最後までコツが掴めなかった。

問題は中断できない事だ。パスワードもセーブ機能もない。いくらボリュームが小さいとはいえ、一息でクリアできる程短くもない。ロックマンの経験がそれなりにあるプレイヤーならともかく、未経験者はかなり辛いはずだ。

バイソン、バルログステージがありながらサガットだけ出てこないのは勿体ない気もするが、早く終わりたい身としては少し助かった。バルログはかなり苦戦した。後々のために取っておいたE缶1個を使う羽目になった。ジャンプ攻撃はほぼ全発食らっていたと思う。

次のステージはロックマンでおなじみの8体のボスと戦うステージで、これもかなりの苦戦を強いられた。偶然1UPが手に入ったからクリアできたようなものである。慣れるとただの作業でしかない8連戦だが、慣れてない頃は本当に白熱する。この感覚は今しか味わえないので、イライラせずに楽しみたい。

不思議なもので、ロックバスターなら勝てるボスが、弱点武器を使おうとすると途端に勝てなくなってしまう。すぐに倒そうとごり押しする事と、ロックバスターより攻撃を当てにくい事が原因だろう。ロックバスターを使ったところで確実に勝てるわけではなく、勝てたとしても体力の消耗が激しいため、一機で4体も5体も破壊する事は全くできなかった。

ゲームセンターCXでは有野氏が8ボスとの連戦に常に苦戦していて「そんなに苦戦するところか?」と思っていたが、慣れないボスとの連戦の辛さがよくわかった。

次のステージでベガとの対決になった。どれほど強いのかと戦々恐々だったが、画面内を目まぐるしく動くものの、攻撃は比較的避けやすい。弱点武器も波動拳とわかりやすく、2回目で勝てた。ローズやバルログの方が余程苦戦した。第2形態やシャドルーの兵器が出てくる事もなく、ベガが最終ボスだった。バルログステージからボス連戦までの難しさから考えると拍子抜けするような最終ボスだったが、これ以上は蛇足かも知れない。

思った以上のクオリティだった。本家がもう続編を作らないのなら、こんな感じのオフィシャルな同人ゲームをもっと作って欲しいと思う。9と10がやりたくなった。