零 −刺青の聲− 12日目

+1時間26分

深紅

寝ると意外にもまだ深紅の夢が続いていた。氷室邸の玄関から始まった。恐らく眠りの家には移動できないだろう。以前入るのを拒否した、儀式の間の奥に行けるようになっていると思い、儀式の間に向かう。
いけすの間でフィラメントが反応したが、どこに霊がいるのかわからなかった。窓から手が出ていることに気付いて急いでファインダーを構えたが、撮影に失敗。今回は手に触れると霊が降ってくるとか、そういうあからさまな脅かし方がないのだろうか。自分が遭遇を避けているという面も否めない。
いい年して何怖がってんだと思うが、お化け屋敷やホラー映画では多分怖がらないだろう。ホラー映画は受動的だし、お化け屋敷は能動的に動けるとはいっても、バイトの体が透けたりしない。霊は透けているから霊なのだ。お化け屋敷に行ったことがないから、どういうものなのかさっぱりわからない。恐ろしいというより驚かされる場所なのだろうか。だったら驚く。誰だって突然大声で叫ばれたら驚くに決まっている。だがそれはホラーではないと思う。種類が違う。

儀式の間で縄の巫女が出現。中央に儀式のための祭壇があって移動できないので、非常に戦いにくい。前回戦った時はさほど苦戦しなかったと記憶しているが、今回は倒すのに時間がかかった。溜め打ちがいまいち使いこなせない。溜めていると霊が別の場所に移動してしまう。溜め打ちに失敗するとフィルムを一枚失うので、あまり何度も使うわけにもいかない。

奥の扉は今回も開かなかった。奥へ行くと兄に会える代わりに二度と現実に戻れなくなる。だから行かない、ということらしいが、マップで扉の記号があるのが気に掛かる。皆神村の方にはなかったから、やはりいずれ行くことになるんじゃないか。

行ってしまった

深紅は現実に戻りたがっているようだ。うすうす察しは付いていたが、氷室邸の玄関は開かなかった。本人が現実で生きていこうと決意した時には手遅れだった、というのはよくあるパターンだ。出られないので縄の廊下を進んでいると、刺青女が現れ、「誰も助からない」という言葉と共に夢から覚めた。

主人公が深紅の部屋に駆けつけると、深紅は吉乃氏のように霊に取り囲まれていた。吉乃氏同様神隠しに合うのかとも思ったが、そこは主人公の一人である。ギリギリのところで持ち堪えているようだ。

グッドタイミングでチャイムが鳴り、天倉螢が訪ねてきた。お互い口数が少ない。写真で顔を知ったくらいだから初対面であるはずなのに、何故か挨拶もせずタメ口である。自己紹介は電話でしているとはいえ、いきなりフランクだ。

天倉螢はまだ望みがあるかも知れないと言って文書を渡してきた。既に読んだことがある文書のような気がする。文書の入手は必須イベントではないから、一応ここでも入手しておく、ということか?

手帳の深紅の項目には「行ってしまった」と書かれていた。「逝って」ではないから死んでいないという事なのだろうか。紛らわしい表現だ。死ぬ一段階前の状態である寝たきりになった、ということか?

婚約者の部屋にテープを取りに行くことになった。婚約者の部屋は暗いので基本行くことを避けていた。そのせいで本来もっと前に手に入れておくべき文書が色々と手に入った。取ったテープを天倉螢に渡すと夜になった。

十二ノ刻

天倉螢が今も家にいるのか、いるとするならどこにいるのか気になるものの、自宅だけはどうしても探索したくないので、無視して眠る。夢の操作キャラは天倉螢だった。今回は刺青の巫女を封印するための四本の杭を探すことが目的らしい。主人公は霊を4人倒し、深紅は珠を探し、天倉螢は杭か。また綺麗な役割分担で。

全くヒントがない。どこへ行けばいいのか全くわからないので、ひとまず天倉螢でしか行けない場所に行ってみることにした。二階の階段廊下の突き当たりにはタンスでふさがった扉がある。そのタンスをどけて奥に行くと、閉ざされた座敷という部屋に繋がっていた。髪を梳いた女が書いた手記を手に入れる。明らかに今とは関係のない文書である。天倉螢が操作できるようになった時から来られる場所だから当然か。

部屋の穴から一階の囲炉裏の間に移動すると、髪を梳いた女が出現。見晴らしがよいので戦いやすい。倒すと強化レンズの「貫」を手に入れる。一定時間攻撃力が上がるという効果で、今更手に入れても使うことはなさそうだ。

わからない

迷った時は最近行けるようになった場所に行くのが基本だろう。まだ深紅しか行っていない社の奥へ行くことにした。しかし四本の杭を手に入れるまでは行かない方がいいだろう、と言われた。

いよいよわからなくなったので、一旦現実に戻り、天倉螢に話を聞く事にした。天倉ルートを進めるために天倉に話を聞くというのもおかしな話だが、あまりにもヒントがない。天倉螢は居間で寝ていた。せめて仏間に布団を敷いてやればよいのに。いや、仏壇の前では寝たくないな。寝ていて話は聞けなかった。

こうなったら眠りの家へ行く時のムービーからヒントを探すしかない。しかし特にヒントらしいものは見当たらない。一体どこへ行けばよいのか。ここまでわからないのは初めてだ。

なんだよ

何かありそうなのは4部屋ある人形の祭壇だが、祭壇の内一つは地下にあり、深紅でしか行くことができない。だから祭壇ではないと決めつけていたのだが、入って祭壇を調べてみるとパズルが始まった。どうやら祭壇で合っていたらしい。最後の一つはどうするのか。空中に牢がある祭壇か?ともかく、勝手な思い込みで考えるべきではなかったか。

これまでのパズルと違って決められた手数がないので、適当にやっていればいずれは解けるタイプだった。パズルを解いて杭を1本手に入れる。

みんな死ぬよ

次の祭壇でパズルを解くと、「みんな死ぬよ」という少女の声が聞こえてきた。ただの嫌がらせかと思ったら、祭壇の部屋から出られなくなっていた。しかし霊が出てくる気配がない。部屋の周りを調べても何も起こらない。となるとできることはただ一つ。カメラでどこかを撮影することである。

カメラを構えると予想通り霊が出てきた。名前は巫女の霊だが、今までに出てきた霊とは全く違う行動パターンだった。常時浮いているのである。しかも普段は壁の中に隠れ、時折近づいてきて掴んでくるのだが、空中にいるせいで非常に攻撃しにくい。

狭い部屋ということもあって度々攻撃を食らい、万葉丸を全て使い切ってしまう。どこから霊が飛んでくるかもわかりづらく、倒すまでに5分以上はかかったと思う。強いというよりイライラする。何か要領の良い戦い方があるのだろうが、この戦いではわからなかった。

霊が強化レンズ「撃」を落とす。溜まっている霊子を全て消費して攻撃するレンズで、霊子の数によっては零以上の攻撃力になるのだろう。天倉螢の時だけやたら強力なレンズを手に入れるのは何故なのか。最終ボスと戦う主人公にももっと良いレンズを与えて欲しい。