DQ6〜4の歴史
2つのオーブ
天空城を浮かせるための2つのオーブは妖精達の祖先が作ったという。マスタードラゴンですら「作ったと言われている」と直接知っていない様子だから(数百年プサンとして人間界にいた事を考慮する必要もあるが)、数百年単位ではなくもっと昔の事であろうと思われる。
ただ6以前のことなのか、実体化した6ED前後のことなのかは定かではない。クラウド城を初めて飛ばしたのはデュランである。デュランが妖精にオーブを作ってもらうはずはなく、素直に考えるなら6の後だと思われるが…。
太古の昔
神、世界を自身が住む天空界、人間達が住む世界、魔物らを封じた暗黒世界の3つに分ける。3つの世界がたがいに交わることのないよう門番をもうけた。この門番がエルヘブンの民という。
5で語られたこの話がいつ頃のことなのか特定は難しい。4と6にエルヘブンの民と思われる者達はいない。4のゴットサイトの人々は天空と地底に通じる島に住んではいるが、他の世界に通じる力などは持っていそうにない。6にも異世界への門番のような者達はいない。せいぜいゲント族がかろうじて神に近い特別な民族と言えるだろうか。6にも4にもいないならば、素直にエルヘブンの民は4の後に生まれたと考えるのが自然だろう(登場していないだけとも考えられるが)。
また、6には天空界など存在しない。夢の世界は自然発生的に生まれたもので、神が作ったものではないはずである。6の「神の城」ことクラウド城も、本来は地面の上に立つ普通の城であった。とても「天空界」と呼べるようなものではない。5のいう「天空界」は天空城を指す事から、実体化したクラウド城が「天空界」なのではないか。つまり「天空界」が誕生したのは6の後と考えられる。もっともクラウド城はデスタムーアが実体化させる前から現実との接点があったから(現実からは伝説の装備を揃えれば城へ行けるし、城と現実の天馬の塔は繋がっている)、現実世界からは空飛ぶ城として見えていた可能性は否定できない。
さらに6の時代に魔界は登場しない。当時魔物の支配者であったデスタムーアは自ら作った世界を拠点としていたが、デスタムーアが滅びると同時に世界は消滅している。何よりデスタムーアが作った以上、「神が分けた」とは言えないだろう。他に魔界が存在するのか、この時には存在しなかったのか不明である。ただ巨人族という存在を考えると、はざまの世界以外の別世界があっても不思議ではない。
明確に「魔界」と呼べる世界が登場したのは5からだが、4の地下世界も魔界と言って良いだろう。4の時代は本当の意味で「地下」にあった世界を、4と5の間にマスタードラゴンらが完全な別世界にしてしまったのかも知れない。
整理すると「天空界」は6の後に作られ、「魔界」は6の時代からあった可能性が高い。「地上」は6の数千年前から既に存在している。つまり「3つに分けた」のは同時期ではなく、かなり時間の開きがあるということだ。いずれにしても人間にとっては気が遠くなるほど昔である。本当はゼニスやマスタードラゴン、あるいはルビスや創造主など複数の神々によって行われた行為が、「神」と一括りにされてもおかしくはないだろう。
- 数百年前
- 魔族の王エスターク、進化の秘法を発見し、自らを究極生物に進化させる。後々の作品では数万年生きる魔神のような設定が追加されているが、DQ4を見る限りでは、普通に一代前の魔王と受け取れる。正体不明の魔族ならば、進化の秘法を使ったことさえわからないだろう。
- 数百年前
- エスターク、人間達からガスを奪う。以後人間達は気球を使えなくなる。8までのDQ世界では、人間が飛行技術を持っているのは4の時代のみである。飛行石やペガサスなどは「技術」とは言えない。
- 数百年前
- エスターク、マスタードラゴン、天空人らとの戦いに敗北し、アッテムトの地下に封印される。
- 数百年前
- この頃、天空城に人間が訪れたという。(翼のない人がやって来るなんて何百年ぶりかしら)
ドラゴンクエスト4の歴史
- 時期不明
- フレノールの宝であった黄金の腕輪、争いが絶えぬため南の洞窟に封印される。
- 数十年前
- 先々代バトランド王、ガーデンブルグ女王に天空の盾を贈る。
- 数十年前
- 先代ソレッタ王、パデキアの種を洞窟に保管する。
- 数十年前
- 子供だったサントハイム王、未来の娘に宛てた看板をサランに立てる。
- 17年前
- 天女と木こりの間に子供が産まれる。これが後に地獄の帝王を倒すと予言された勇者である。後に木こりの男は雷に打たれて死亡し、天女は天空城に連れ戻される。
- 時期不明
- 魔族の若者ピサロ、人間達に襲われていたエルフを助け、ロザリーと名付ける。
- 時期不明
- ピサロ、人類を滅ぼすことを決意。デスピサロと名乗るようになる。
第一章
第二章
第三章
- 数年前〜現代
- トルネコ、狐に化かされている旅の建築家ドン・ガアデを正気に戻す。
- 〃
- ドン・ガアデ、各地の壊れた橋を修復。
- 〃
- トルネコ、エンドール王の手紙をボンモール王に届け、戦争を回避させる。
- 〃
- エンドール王女モニカとボンモール王子リックが結婚。
- 〃
- ライアン、エンドールで勇者を捜す。勇者が武術大会に出場している可能性があると考えていたことから、「子供の勇者を守る」と決めた頃より数年経っていると思われる。ただイムルのポポルが子供のままなので、本当に数年経っているかどうかは疑わしい。
- 〃
- トルネコ、エンドールの店を老人から買い取る。
- 〃
- トルネコ、エンドール〜ブランカ間のトンネル工事の費用を負担。トンネル完成後、天空の剣を捜す旅に出る。
第四章
第五章
- 何年も前
- 戦士リバスト、アネイルの町を守るため魔物達と戦い死亡。天空の鎧を着ていたという。いつ頃のことか不明だが、村人の一人が「何年も前」と語っている。「何年も前」を数百年前と考えるのは無理がないだろうか?町に保管されていた天空の鎧は後にすり替えられている。
- 5年前
- ソレッタのパデキアの根っこが旱魃で全滅。
- 少し前
- 売りに出されていた黄金の腕輪が魔物達に奪われる。
- 〃
- ガーデンブルグ、火山の爆発により道が塞がれる。
- 〃
- 大灯台が灯台タイガー率いる魔物達に乗っ取られる。
- 〃
- さらに進化したバルザック、無人のサントハイム城を乗っ取る。キングレオ城の王位は元々王子であったキングレオが引き継ぐ。
- 現代
- デスピサロ、ブランカ北の村を滅ぼす。シンシア、勇者の身代わりに殺される。ただ一人生き残った勇者、旅立つ。
- 〃
- 勇者、旅先で出会った導かれし者達と共にバルザック、キングレオを初めとするピサロの配下を撃破。キングレオは進化の秘法が解け、元の人間に戻る。
- 〃
- ロザリー、エビルプリーストが送り込んだ人間達に殺される。
- 〃
- エスターク、人間に地下帝国を掘り当てられ復活。しかし完全に目覚める前に勇者らに倒される。
- 〃
- デスピサロ、闇の世界に潜り、進化の秘法を使い始める。
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- 勇者ら、天空の武具を集め、天空の城に行く。
- 〃
- デスピサロが放った闇の波動が天空城の雲を貫き、後の墜落の原因を作る。
- 〃
- 勇者ら、デスピサロを倒す。