お絵描きセットを使い切る613

(不明)
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伝統芸能の音楽をYouTubeに投稿すると、「著作権侵害の申し立て」が来た。自分が演奏した動画を投稿したわけではないから偉そうな事は言えないが、少なくとも侵害を申し立ててきた団体と投稿した動画の演奏団体は全く違い、繋がりがあるかも疑わしく、そもそも曲が違う。盗人猛々しいにも程がある。

たまたまその団体がCDを出してYouTubeのデータベースに登録されていただけで、その曲自体の著作権はその団体にはない。団体自体もそんな事は考えていないだろう。YouTubeのシステムによって、その団体は「この伝統的な音楽は我々が考え、この曲を演奏する全ての団体は我々からの盗用である」と主張している事にされている。

実際には元々昔から様々な地域に伝わっていた曲を、その団体の数代前の家元が取り入れてアレンジしたという話だ。アレンジした権利がその団体にあったとしても、元の曲はよそからの盗用といってよい。許可など得ていないだろう。そして伝統芸能というものは、そうやって他の団体、地域などから良い部分を取り入れて様々な発展を遂げたものなのである。西欧流の著作権という概念がそもそもなじまない。そんなものがあっては発展する事もなかっただろう。それ以前に、著作者の死後50年などとっくに過ぎ去っているはずであり、著作権そのものがもうないのではないか。