お絵描きセットを使い切る581

ストライクウィッチーズ
f:id:Uuu:20210930111714j:plain:w500

この度、めでたくワクチン接種を強制される運びとなった。所属しているコミュニティのグループLINEにおいて、急に接種したかどうか聞くという前時代的な調査が行われ、多くの会員が臆面もなく「2回接種済みです」などと相次いで書き込むという、令和とは思えない現象が発生した。私は晒し者になどなりたくないのでグループLINEには投稿せず、直接トップに「接種していないから、今後のイベントなどに不参加となっても一向に構わない」と伝えた。一旦は「通常通りで構いません」と返信が来たが、翌朝になって急に電話がかかってきて「打て」と迫られた。このトップは一旦了承した事を後になってひっくり返すという傾向がある。八方美人的に一旦は飲み込むが、看過できず吐き出すのだろう。そして「自分はいいが周りに嫌がる人が出て来る」という、誰が発明したのかわからない素晴らしい卑怯者の論理を使った。

本当は退会しても構わない。非接種を理由に会員を追放するような会にいる理由がなく、向こうからしても排除したいだろう。嫌がる連中のために打つのはおかしな話だ。自衛のために接種するというのなら、何故他人にまで強要するのか。接種しても感染は防げない。そうは言っても、ここで拒否すると反ワクチン主義者の烙印を押される事になる。ゴネて「非接種者を追放した」という展開に持って行く事で、会全体に差別の当事者としての罪悪感を少しでも味わってもらいたいとも思う。後々バイアスがかかり、「打たない人間が排除されるのは仕方ない」などと考えを変える可能性は高いが、最初から「じゃあ仕方ない」という結論にはならないだろう。少なからず呵責を感じるはずである。このままただ黙って圧力に屈すると、「みんな望んでワクチンを接種した」という事になってしまう。馬鹿げた話だ。そんなわけがない。だが反ワクチン主義者の烙印を押されるのも不愉快なら、トラブルを起こすのも気分が悪い。

所詮自分は事なかれ主義の人間だ。こうやって強制されて仕方なく接種しているケースが多いのではないか。「反ワクチン主義者と思われる」「トラブルを起こす」事を承知で尚接種しない道を選ぶのは、強者のする事である。日本人は特にそうだ。同調圧力、MURAHACHIBUに抗う勇気を持たない。今まで築いてきた信頼を失ってまで、孤立し、陰口を叩かれる勇者に誰がなりたいと思うか。

私は人と接触する事がない。人と1分以上会話する事がない。1メートル以内に1分以上接近する事もない。前述したコミュニティの集まりでは接近の条件は満たすが、会話はない。週に2時間程度人と接近するだけであり、感染リスクは極めて低い。もし感染する事があれば、100%そのコミュニティの集まりが原因といってよいだろう。だからそのコミュニティに加わるためにワクチンを接種するのは、ナンセンスの極みだと言える。自分がウイルスをもたらす確率より、そこで感染する確率の方が何千倍も高いからだ。この場合所属者が懸念すべきは「ウイルスが持ち込まれて感染させられる」という事より、「自分が持ち込んだウイルスで非接種者を感染させてしまう」事なのだが、そんな事は考えていないだろう。そもそも自分の孤独さをわざわざ説明する理由もない。接種について触れるという事は、あらゆる意味でプライバシーの侵害だという事だ。

何が許せないか。人と接点のない絶望的な孤独で日々喘いでいるにもかかわらず、唯一の薄い繋がりのコミュニティから接種を強制され、副反応のリスクに晒される事である。ワクチンの効果というメリットに比べ、あまりにもリスクが大きい。だいたい今は感染が非常に少ない。冬に増えるといっても、どこまで増えるか不透明だ。春にかけてまた下がっていく。接種するタイミングとして、今ほど不適切なタイミングはないだろう。所詮一時的で、効果は長くは持たない。コミュニティでは自信満々に「6月に終えています」などという書き込みもあったが、冬に6~8か月経過では、既に効果が減退している。

苛立たしい話だ。ゴネて戦うべきなのか。強制されたと被害者ぶったところで、世の誰も共感などしないだろう。戦わなかったのが悪いとでも言うだろうし、そもそも世の大半がワクチン推奨派であり、孤立無援の状況である。話がループする。元々孤独で打つ必要もないのに強制され、その理不尽さを世に訴えようと思っても、周りが接種者だらけなのだ。敵しかいない。悪夢のような現実だ。この社会は腐っている。全員死ね。