お絵描きセットを使い切る571

とらドラ
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ある配信サイトを見ていた。様々な配信の中に一つ、おやなんかおかしいな?と思うタイトルのものがあり、サムネイルも怪しかった。結論から言うと、飼っていた犬の死骸映像を配信していた。気持ちが悪い。他人にとってどれだけ気持ちの悪い映像を流しているかくらい、理性で考えられないものなのか。

悲しい?そら悲しいんだろうよ。悲しいからってそれを流していいと思うか?お前にとっては家族でも、他人にとってはただの犬の死骸だ。いきなりそれを見せられる側の気持ちくらい考えろ。そもそも家族なら尚更死体は晒さないだろう。死骸を撮る事さえ信じられないが、せめて自分だけで見てろよ。何故それをネットに流そうと思うのか。ペット飼いは、ペットが可愛いのは自分にとってだけだという当たり前の事実に何故か気が付かない。それでも生きた時の映像ならば別に構うまい。死骸を撮影して流すのは狂っている。どこかのネジが外れている。

はてな株式会社さんもやっていた。会社のマスコット的な犬が昔いて、今どうしてるのかと思って調べたら死骸写真をドーンといきなり見せつけられ、正気を疑った。削除していなければ今も公開されているのだろう。SNSなどでも、ペットの死骸写真を投稿する行為がちらほら見かけられるらしい。こういう狂った感覚を持つ人々は、他の場面でも様々に狂い、人々を困惑させたり、苦痛を与えたりしているのではないだろうか。

人間だれしも大なり小なり人と違う部分を持っているだろうが、「ペットの死骸を見せても良い」という感覚は突出して狂っている。たとえばダメと教えられなかった子供が自分で勝手にそういう事をするか?撮影自体はする事があっても、それをSNSに流すような事はしないような気がする。しつけられずとも、本能的にダメだと悟るのではないか。何の根拠もない憶測ではある。ただこれが人によって意見の分かれるような事ではないと思いたい。異常者だけが踏み外すのだ。バカッターといわれるような違法行為の投稿より、よほど悪質で異常だと思っている。バカッターには悪意がある。だが彼等には悪意がない。無邪気な悪ほど恐ろしいものはない。食べるつもりもないスズメを死ぬまでいたぶる子猫のような、悪意も邪気もない純粋な悪なのだ。

とりあえず配信映像については「グロテスク、残虐」という項目を選択して通報しておいた。何をもってグロテスクとするかは人によるが、食材でも虫でもない動物の死骸はグロテスクに該当すると言って良い。対処される気はしない。

知り合いがいないから被害を受ける事はないが、もし直接「家族の○○ちゃんが虹の橋を渡りました」といって毛布にくるまれた犬の死骸写真をLINEなどで送り付けて来るような者がいたら、即座にブロックするだろう。そういう人間は世の中から排除されて過ちに気付かないといけない。なんだかんだ言って人は優しいのだろう。だからそういう行為をしている者が身近にいても、ペットが死んで悲しいのだろうからと何も言わず放っておいているのだ。言った方が良い。「お前は頭がおかしい」と。

悲しみを共有して欲しいのかと思ったら、ツイッターのあるサイコパスによると、「カチューシャ付けて死んでた犬が可愛くて思わず撮影した」のだそうである。そうか、こいつらにとっては動物は所詮アクセサリかオモチャで、死んだところで可愛さは変わらないわけだ。どんな生き物も死ねばカッチカチになり生前の艶はなくなる。生きたものからただの肉の塊になる。そのどこをどう見ても自分は「可愛い」などとは思わないのだが、それをそう思ってしまう時点でもうダメだ。生き物としての種類が違う。命に対する価値観が違う。スライスされた肉を「おいしそう」と感じる延長線上で、食材でも何でもない動物の死骸を「かわいい」と感じるのだ。死に対する恐れや穢れの意識が希薄なのだろう。

サイコパスは特定の時間帯に毎日死骸映像を配信しているようだ。正直、ちんこを晒してる奴の方がまだ可愛げがある。性的欲求はわかりやすいが、「動物の死体を晒し続ける」は意味がわからない。勘違いしているのだろうが、「晒している」のだ。晒し首と同じ。その生き物の尊厳をこの上なく傷つけている。