今週も叩かずにはいられないドラゴンボール超 #105

ここに来て、今まで存在感が0だった亀仙人が急に出てきた。そして同じく「お前ら今まで何してたの?」と言いたくなるような選手が次々現れ、亀仙人に襲い掛かる。それを亀仙人は撃破していく。超は原作の延長線にもアニメの延長線にもなく、位置づけとしてはゲームに近いのだろう。ゲームはキャラクターの性能が皆同じくらいになるように調整されている。そうでなければ、今更亀仙人など第一線で活躍できるわけがない。そうやって好意的に解釈しても、亀仙人が他宇宙の代表選手を倒すというのは、やはりものすごく気持ちが悪い。嫌悪感さえ抱く。
異星人に色仕掛けをかけるくらいならまだいいが、異星人に老いぼれだとか昔がどうだったとか、年齢という俗っぽい要素を持ち出すのも気持ち悪い。別の宇宙の人間同士が戦っているとは思えない会話だ。他の宇宙の人間に「お前の時代は終わったんだ」とか言うか?やりとりに宇宙っぽさがない。宇宙には様々な生態、文明、価値観がある。魔人がお菓子好きだったり宇宙の王がドライブに凝っていたり、ファンタジーSFの中に俗っぽい要素が入るのは原作もそうかも知れないが、どうも超のやりとりには違和感がある。

悟空やクリリンに対して師匠ヅラする亀仙人も変だ。亀仙人は二人を一人前の格闘家として、既に認めている。だから亀仙流の道着も渡さなくなった。独り立ちした悟空とクリリン亀仙人に敬意を払い、あくまでも自前で道着を用意している。悟空とクリリン亀仙人を師匠と敬う事があっても、亀仙人の方から「弟子よ!」という態度を取るべきではない。
亀仙人が老人だからといって、力を使い果たして死ぬような描写がなされ、悟空の蘇生で蘇っていた。俗っぽいな本当に。俗っぽいって言葉を最近覚えたわけじゃないよ。脚本家の老人という存在に対する捉え方にゆがみを感じる。そんなに老人という要素を強調しなくても良いだろうに。
全体的にイヤな回だったが、色仕掛けはえがったと思います。所詮私はそれだけです。