悟飯曰く、自分が知っているクリリンでは力の大会には通用しないという。恐ろしいまでにまともな判断だが、亀仙人はどうかと提案したのは悟飯だ。つまり、悟飯の認識では亀仙人の方がクリリンより強い。軽く提案しただけで真剣に考えた上での発言ではないとも考えられるが、通用しないと思っている人間の推挙はしないだろう。やはり悟飯の認識は亀仙人＞クリリンである。はー……。139と、206。
そして悟飯はクリリンに敗北。もう一度言う。悟飯は、クリリンに、敗北。ごはんは、くりりんに、はいぼく。かつてワンピースのルフィは、麦わらの一味で一番弱いウソップにこう言った。「お前がおれに勝てるわけねェだろうが」。ウソップはルフィに勝てないけれど、クリリンは悟飯に勝てる。ぼくのような素人ですと、ドラゴンボールよりワンピースの方がまだインフレ度は小さいように思ってたんですけどね。すいませんね素人で……やっぱプロじゃないもんですから。
太陽拳を強化した技は別に良いが、目がくらんだからと言ってクリリンの攻撃で場外まで吹き飛ばされた以上、悟飯の戦闘力がクリリンに比べ何十倍も高くないのは間違いない。ピッコロがフリーザを蹴り飛ばしたり、トランクスがブウを蹴り飛ばしたりした例もあるから、これだけで戦闘力を算出するのは乱暴かも知れない。その内はっきりするだろう。クリリンが善戦した相手に悟飯が苦戦すれば、両者に絶対的な差がない事が明らかになる。
悟飯は必要以上に落ち込み、クリリンは先輩風をふかしまくる。悟飯は精神的に一皮むけたはずなのだが、界王神のアレはもうなかった事になってるからしょーがねーな。悟空仕様の道着は未練の証だ。
２
次は何故かクリリンと悟空との戦いになった。なんでや？たとえば？ほいで？超サイヤ人になった悟空と勝負が成り立ち、更に悟空は青くなった。ふーん。勝負が成り立ったといっても、金髪とクリリンが殴り合うという事はなさそうだった。ちゃんと見てないから断言はできない。多分してない。
大会がバトルロイヤル且つ殺し禁止で負けは場外のみというのは、インフレを抑制し、脇役を活躍させるためのルールなのだろう。だがそれは真っ当なパワーバランスだった時にのみ意味があり、曲がりなりにもクリリンと超サイヤ人が戦っちゃうような、亀仙人が戦力に数えられるようなバランスでは、どうでもよかった。まともなパワーバランスのままクリリンなんぞに混じられたら、敵にとっては邪魔でしょうがないだろう。つついただけで死ぬのだから、気絶させて場外へというのも難しくなる。だがこの作品では、クリリンが頑張って敵を殴ったら通じるもんな。格差是正。
