今週も間延びしているドラゴンボールZ #165

「戦闘力が上がるという事はスピードも上がるという事だ」というようなセリフが象徴するように、ドラゴンボールは強さの評価基準が一つしかなかった。戦闘力がどれくらいかという一点しかなく、弱い奴はどんなに頑張っても強い奴には勝てない。シンプルで戦略性には乏しかった。今回パワーとスピードをある程度調整できるという概念によって戦略性が増したはずなのだが、「パワーアップのためだけの変身は何も生み出さない」としてばっさり斬り捨てられてしまった。
確かにパワーとスピードの比率がどうだとか、ベラベラ解説するような戦いはドラゴンボールには似合わないかも知れない。とはいえ、パワーを上げれば防御力も増すわけで、攻撃を防ぐのにマッチョ形態は適している。通常形態とマッチョ形態を瞬時に切り替えたり、腕だけをマッチョにしてスピードを損なわないようにしたりとか色々戦略性を広げる事が……やはり似合わない。