今週も不安なドラゴンボール超 #38

ヒット君相手にいきなり青ヤ人になるベジータ。やっとまともな戦いになったようだ。攻撃が見えないとかで、青ヤ人ですら歯が立たない。攻撃以外の動きが見えるという点で何らかの謎がありそうだが、それにしてもいきなり敵が強くなりすぎだ。それでも圧倒的に強い敵というものは心躍るものがあり、ドラゴンボールがインフレ地獄に落ちた理由もわかる。インフレは物語の起爆剤になるが、多用すると引き返せなくなる麻薬だと思う。

ベジータのモノローグが多い。ドラゴンボールにはあまり似合わないが、鳥山はんが描いていないのだから路線が変わるのもやむを得ない。「予備動作なしでここまで移動するとは」とか、能力の推測なんか始めたりするとか、脚本家はハンターやジョジョが好きなんじゃあないか?案の定能力はキングクリムゾンだった。ジャコや銀河王を能力の解説役、いわゆる雷電ポジションに起用するのは良い配役だと思う。知識の体系が今までのキャラクターとは違いそうで説得力があるといえばあるが、界王神でも務まるな。


悟空はベジータと違って青ヤ人にならない。理由は「体力の消耗が激しいから」。なんか、ツイッターかどっかで「超サイヤ人3の弱点を克服した理想の形態」うんぬん言ってた人いなかった?結局体力が弱点かよ。ていうか、ゴリーザより燃費マシっていうだけの話かよ。青ヤ人にならなければ一発で倒されそうなものだが、何故かそういうことはない。じゃあ確かに変身する必要はないな。体力を持ち出すくらいなら、「青ヤ人になると軽い興奮状態になっちまって集中できねえんだ」くらいの理由にして欲しかったところだ。というかなんかそういう話何かであったぞ。ああ、ハンターか。回避に集中するため、あえてオーラを纏わなかったという話があった。

0.1秒後の動きを予測するという、悟空がそうする前に俺もそう考えてたし!と対抗したくなるほどオーソドックスな方法でヒットの攻撃を防ぎ、また自分の攻撃を当てる悟空。込み入った能力バトルなんか期待していないし、このくらいシンプルでいい。悟空の戦闘センスが強調され、最近扱いが大きくなっていたベジータとの差別化がなされた。敵が強く緊張感も程々にある。この大会が終始こんな感じなら良かったのにと思う。高温と酸素不足とかじゃなしにね。