今週もひどいドラゴンボールGT #52(2周目)

「オレは今までの邪悪龍と違って」というセリフがなあ。なんで視聴者目線、あるいは悟空目線で喋ってんだ?今まで誰がやられて、どんな能力を持っていたか全て把握してんのか?同じ龍から生まれた以上は別に不思議ではないが、それでも引っ掛かる。

邪悪龍はそれぞれ特殊能力を持ち、単純な戦闘能力が高いわけではない。とはいえ超サイヤ人4とやり合える事には疑問がある。散々インフレを進めて来た作品が方向を切り替えると、それはそれで違和感がある。どうせならマイナスエネルギーとかいうものが地球を満たしたせいで変身できない、全力を出せないという設定にでもしていたらよかったのではないか。

敵が強いというより、超サイヤ人4が弱体化したように思える。元々超サイヤ人4自体あまり強そうな印象がない。悟空を子供にして弱体化させたせいで、それに勝ったベビーが強いのか悟空が弱くなったのかわからない。恐らく弱体化もしているのだろうが、それでも悟空はベジータなどのその他大勢より圧倒的に強いのだろう。描写からはそう判断できる。ただ実感として、GTの戦いが原作以上のスケールだとは感じられない。

結局のところ、全員が強そうに見えない。ある程度は意図したものもあるのだろう。ベジータは「オレも捨てたもんじゃないだろう」といった事を言い、以前より強くなったとは言っていない。トランクスや悟飯も修行をしていないとか引退を仄めかしたりして、GTは悟空以外強さに関してネガティブな言動が多い。ベジータも含め、伸びしろがなくなり衰えていく最中の物語と捉える事もできる。