THE LAST STORY 10日目

+4時間30分
度々進み方がわからなくなる。謎解きがあるわけではない。明確な目標がないまま自由行動となり、どこへ行けば良いのかわからなくなるだけだ。戦闘はあってもボス戦にならないまま物語だけが進む。
エルザは儀式の最中に騎士叙任を断り、公然と伯爵を非難。事前まで大して文句も言わず、儀式が始まった段階で断るのも非常識なら、伯爵に恥を掻かそうとするのもおかしな話だ。人間には責任が伴う。一度受けた話を安易に断るんじゃーねえぜ。筋を通せ筋を。たとえばカナンが一旦戦場にまで付いてきておきながら、土壇場になって「やっぱり私戦いたくない!帰る!」って言い出したらどうですか?迷惑ですね?今それをやってるんじゃないっすかね。
カナンの下へ行こうとするエルザの前に、クォークが立ちはだかり、剣を抜いて戦う姿勢を見せる。やはりこうなるかと思ったが、エルザがまさかのスルー。それは意外だった。この状況で透かすか?

「兵器があるから戦いがなくならないんだ」と思ったエルザは、砲台の破壊を試みる。その直後グルグ族が襲来。ええ何だそれ……。直情的にも程がある。グルグ族が襲ってきたらとか考えなかったわけか?
一時的にジャッカルを操作する事になった。剣と魔法が使えるという半端な役割でいまいち使い勝手が良くなかったが、長い廊下では離れたところから魔法をガンガン撃って割と早く戦闘が終わった。やはり遠距離攻撃は気持ちいい。
またすぐエルザの操作に戻り、ひたすら戦闘になった。雑魚でも適当に戦っていれば勝てるというわけではなくなり、気が付いたらゲームオーバーになっている。敵の強さにうんざりしてくる。レベルが低いからなのか防具が貧弱だからなのか、単にやり方がまずいのかもわからない。
レベルを上げようにも、召喚の魔法陣などさっぱりない。もう少し配置しておいてもらいたいものだ。一度行き詰まってもパーティを強化する術がほとんどない。騎士叙任式の前に「騎士になると自由に街へは戻れなくなる」という忠告を受けたが、あれは要するに「ラストダンジョンに入ると元に戻れなくなります」という警告と同じ類のものだったのか?
苦しい戦いを経てベリスとかいうボスと戦う。例によって基本ほぼ無敵で、バリアを破壊した時のみダメージを与えられる。増援はないが、ボス単体でも強い。何度かゲームオーバーになってようやく倒す。強いというか体力が多すぎる。

地下へ行くと更に神獣との戦闘となった。今度のボスは更に強い。魔法をまともに食らえば即死し、ダメージを与えられるチャンスの時も反撃されてすぐに死んでしまう。5回の残機などすぐになくなる。これまでの戦闘も1、2回くらいはゲームオーバーになってきたが、久々に行き詰まった。何度やろうと勝てない。
しかし戻ってレベル上げもできない。この辺りでセーブしていたら、先に進めなくなるんじゃないか。救済措置があるとも思えない。中断セーブではなく、セーブポイントでのセーブではさすがに何かしら用意しているのか?そんな気配は感じられないが、今更辛い雑魚戦をやり直す気にもなれず、ひたすらボス戦を繰り返す。エルザが常に真っ先に死んでいるから、味方に丸投げしようかとも思ったが、控えめに戦っていても魔法を食らってしまう。たまに反射させるのに成功することもあるが、それ以外の時ではガードしても殺される。成功の条件がよくわからない。
40分ほど戦い続け、ようやく神獣を倒す。いい加減召喚の魔法陣をどこかに配置してもらわないと困る。可能な限りレベルを上げたい。それは騎士叙任の前にやっておくべきだったのか。

力を求める者がその力に殺されるという、ベタベタな展開で伯爵がシボンヌ。ブツクサ文句を言いながらも結局兵器に頼ろうとする主人公一向より、確信的に使おうとする伯爵の方が一貫性があった。使わないならともかく、使うもんな。使わないとグルグ族に民が殺されるという現実もある。終盤の伯爵は権力や力に取り憑かれてるんですアピールが甚だしかった。
グルグ族の反撃で一転人間側が劣勢に追いやられ、今度こそ城や街は壊滅状態に陥った。城門前の敵も強い。随分と大味なゲームになったものだ。毎回のようにレベルが上がるから、適正レベルではなかったと思いたい。さすがにこんなに毎度辛い戦闘なのが普通ではないはずだ。ただ戦い方がわかっていないせいということも十分考えられる。

地下道の戦闘は水の上では体力が回復し続ける雑魚が鬱陶しかった。それ以外は特に問題なく、グルグの本拠地に進む。ここも程々に辛い戦闘が多い。多いほどレベルは上がるが、ボスは必須戦闘で上がったレベルを想定しているのだから、全く意味がない。必須ではないところで如何にレベルを上げておくかの問題だ。しかし全く召喚陣などない。序盤に2つ3つあっただけで以後まるでない。何なんだこのシステム。いつでも進めなくなる可能性があって落ち着かない。どこかで見落としていたのだろうか。
本拠地のボスは、ザンゲリアの側で実力者っぽく佇んでいた側近二人。ダメージを与える特別な条件はない。バリアも魔法で消えるだけだから、今までのボスに比べれば楽だった。ただ何故か途中でHPが回復していた。その理由がわからないまま勝った。HPも0にすることなく戦闘が終わった。つまり再戦があり得るということだ。勘弁してくれんかね。もう良いじゃないか。
ここでもサンガリアとは戦わず、神獣のコピーと戦うことになった。忌まわしいボスだから戦いたくなかった。そしてここで大発見をする。このゲームはロックオンが可能だった。今までずっとロックオンできねーのかよ不便だなファックと思っていたのだが?説明書には書いている。「Zボタンでロックオン」と。クラシックコントローラーにZボタンなんかねえんだよ。「クラシックコントローラーではZL」と書いておいてくれないかね。
更に開発の親切心か、途中で神獣を召喚することが可能になった。体力をかなり減らした後で呼んだからいまいちメリットがわからなかったが、地面に落としたままにする効果があったらしい。

基地攻略後、グルグの船でジルと決闘する。BGMが実に植松氏っぽく、FF3の頃を思い出すような印象的なものだった。ロックオンという必殺技を持ってしても苦戦する。どうもタイミング良くガードすればそれだけでかなりHPを減らせるようだが、HPを大量に吸収されることもあり、長期戦になった。
ルリに戻ってサンゲリアと戦うのかと思ったら、リザードの洞窟だという。そこにいるのかどうか知らないが、ラストという雰囲気はない。一体いつラストになるんだ?地下道の時点でラスト感満載だと思って、プレイ時間を延長してお送りしているのに一向に終わらないではないか。色んな店が一箇所に集結したらだいたいもう次でラストダンジョンだろ、アークザラッドの例で言うと。終わんねーんだもんなー。
城からクォークが全く出てこなくなり、話題にすら上がらなくなった。かつて戦った盗賊しかその名を口にせず、仲間は一言も触れない。どこかで決別するようなイベントや会話でもあったのか?このゲームの難点は会話中にも移動でき、イベント発生地点までたどり着くと途中が会話で終わってしまうことだ。全て聞くにはいちいち立ち止まらなければならない。敵を早く倒しすぎると全て聞けないことも多い。