20~22年頃は、花粉症の時期を除いて軽度の風邪の症状すら出なかった。他の体調不良は別として、これは風邪だと思うような状態になる事はなかった。それが23年になってから5月頃に風邪を引き、2カ月しか経っていない現在もまた風邪を引いた。マスクをしなくなった事を理由にするのは簡単である。だが冷静に考えてみて欲しい。仏教には六道という考え方がある。世界は天道、人間道、修羅道畜生道、餓鬼道、地獄道という6つの世界に分かれているというのである。衆生は解脱しない限り、永遠にこの6つの世界への転生を繰り返す事になるという。人と争い勝つ事に捉われていては修羅の世界に落ち、卑しい畜生のような生き方をしていれば更にその下に落ちる。欲に支配されれば餓鬼となり、更なる下は地獄である。つまりノーマスクが風邪の原因と考えるのは、この宇宙、あまねく森羅万象についてあまりにも無知と言わざるを得ないのである。万物の流れとはそのような単純なものに非ず、人知を超えた何かがが存在する。あのゴータマシッダールタでさえ、この世の真理を理解するためには死をも覚悟した修行が必要だった。いわんや真理からほど遠い衆生が、単純明快な理屈に飛びついて何かを知った気になるのは傲慢だと言える。これを増上慢という。思い込みは解脱から最も遠い感情である。知った気になる事、やった気になる事。実態からかけ離れ空理空論を弄ぶようでは、永久に解脱などできない。わかったね。