SARS2発生から106週目

陽性者数は過去最多(-2)となった。先週比は全国が250%、東京が277%で、増加8週目。最も陽性者数が多かったのは金曜で、全国(-1)、東京共に過去最多(-10)となった。増加前から434倍で、過去最多の1.8倍、夏の拡大前の29倍、去年冬の最多の6.7倍。

一日単位の増加比は最大5.1倍で、最少は1.9倍。週の後半になるほど増加比は下がり、日曜にして2倍を下回った。22日ぶりの事である。一旦失速した増加ペースが再び上がるとは考えにくい。ピークアウトは近づいてきている。ただ今後増加ペースがゆるやかに落ちて増加自体はしばらく続くのか、急に減少に転じるのか、前例がないからわからない。減少に転じてから緊急事態宣言というような下らない事はしないと思いたいが、明らかにピークを迎えている状態での緊急事態宣言、また増加に転じている状態での解除には前例がある。増加に転じてから解除するのは愚かしいと言っているのではない。そもそも大して意味がないのではないのかと言いたい。

107週目の月曜は全国2.1倍、東京で2.2倍となった。土日に比べると増加比は上がっているが、先週月曜の増加比3.2倍、4.2倍に比べると著しく下がっている。一方週末の陽性者数は月曜の倍以上になる傾向があり、週末にかけて1日9~10万人かそれ以上になる可能性もある。

重症者数は平均360人(+180)、死亡者数は73人(+43)。重症者数は陽性者数の概ね3週遅れで変化が現れる傾向にあった。3週前となるとまだ陽性者が3000人足らずであり、ワクチン接種前で同じ陽性者数が出ていた頃より重症者数が格段に多い。綺麗に皆3週間で重症化するわけでもなく、今後数十倍に増えるという事はないだろうが、激増する可能性は高い。気になるのは、大阪府の重症者だけで半数を占めているという事だ。他の都道府県が少なすぎるのか、大阪が異常に多いのか。

接種49週目。新規接種者は11万人増加し、接種率が80,1%となった。3回目の接種は2月末までにかなり進行する見込みだという。1回目接種者の期限は今年の9月30日までとなっているが、対象年齢の拡大もあり、接種していない2割を今後切り捨てるとは思えない。9月30日まで逃げ切れば打たなくて済むという事はない。その頃にはオミクロンから更に変異を遂げているだろうし、何だったら4回目が始まっているかも知れない。何回接種しようと勝手だが、個人の自由にしてもらいたい。

まだ「他の人に移さないために接種」などと言っている者達を見かける。いつ他人への感染を防ぐ効果が認められたのか聞きたい。ファイザーやモデルナの関係者がそんな事言ってたか?ワクチンの説明書にそんな事書いてあるか?全陽性者が接種者だというクラスターが発生しなかったか?感染を防ぐ効果は「かも知れない」程度のものであり、それを目的に接種するのも他人に強要するのも間違っている。そしてワクチンは現在もあくまで特例承認されただけの代物である。認められた気になってんじゃねーよ。