今週も間延びしているドラゴンボールZ #192

ベジータのオレはもう戦わん宣言はどういう心境で出たのだろう。目標だった悟空が自分ごと守って死に、歯牙にもかけていなかったその息子がセルを倒してしまう。だからもうどうでもいいわ、というヤケクソで言っただけか。決意して言った以上少しは修行をしなかった期間があるはずだが、その後の7年間で悟空より修行をしたという以上は、1年以上休眠していたとは考えられない。それどころか結局すぐ修行を始めた可能性もある。そのきっかけは、修行もしないなら働きなさいよ、とブルマに言われて仕方なくかも知れない。

セルに殺された人々が生き返っているとアナウンサーが発言。実際死者が生き返ったと認識するのが当然といえば当然だ。セルに攻撃した軍隊などは明らかに死んでいるのだから、勘違いだったでは済まされない。だがそうすると、この世界では「人は生き返る事がある」と認識されている事になる。それにしては、ビーデル天下一武道会の審判兼司会者は悟空が死者である事をなかなか信じなかった。死者が生き返る事と死者が一時的にこの世にやってくる事は全く別の話という事か。その解釈は無理がある。やはりアニメのこの描写が間違っているという事だろう。死者が生き返ると世間の人々が認識しているとは、その後の話を見ても到底思えない。ではどういう認識なのかといえば、セルは何らかのトリックで多数の人々を消していて、最初から殺されてなどいなかったと思っているのではないだろうか。

悟空はポルンガを使えば生き返れるという問題に、アニメでは正面から触れていた。原作はちょっとその辺濁していたのに、そんな正々堂々と触れなくても良いんじゃないか。だいたいそういう事を言うと、デンデが「一度死んだ者は生き返られなくなった」と落ち込んだり、「誰も死ななきゃいいだろ」と悟空が言ったりしたやりとりが全部無意味になってしまう。実際ブウ編で無意味になったのだが、それまでは、地球の問題は地球の範囲内で解決しましょうねという暗黙の了解だったのだろう。