今週も間延びしているドラゴンボールZ #169

孫親子は精神と時の部屋から出て来てから若干ヤな奴らになった。何故だろう。父親は「おめえらはまだ鍛える余地があるようだけど」と言ってみたり、子供は「本気で戦ってないんでしょ?」と言ってみたり。超サイヤ人を維持し続ける事の弊害かも知れない。超サイヤ人の持つ凶暴性を抑えたつもりでも、嫌みを言うという形で若干残ったのではないだろうか。
トランクスが「戦闘時はもっととんでもない変身を?」とは言わず、「パワーアップのためだけの変身は何も生み出さない」というセルの言葉を振り返るだけに留めていた。何故アニメでは少し賢くなったのだろう。変更の意図がわからぬ。トランクスをバカにしたくなかったのか。いいじゃんバカで。そして結局超サイヤ人は2,3と「とんでもない変身」をするようになっている。むしろ先見の明があった。
カリン塔で気を解放した悟空について、ピッコロが「全力ではないだろう」と言っていた。そんな事を言ってしまうと、セルゲーム時の悟空はベジータの2倍以上の戦闘力だという推測が成り立たなくなってしまう。ベジータはたった半分の気で突き放されたと思ったと解釈していた。アニメはともかく、原作では2倍以上という推測以外ありえないと思っていたが、確かに全力の強さを推測した上で負けたと感じた可能性は十分ある。ただそういう可能性を考慮してまでインフレを抑えようとは思わない。極力シンプルに考えたい。半分とか2倍とかいう言葉を真に受けすぎるとおかしくなると思って無視する事もあるから、シンプルというかいい加減なだけかも知れない。
地球を飛び立ち宇宙でウォーミングアップするセルは、「つまらぬ余興だが人間達に良いものを見せてやろう」と言って、巨大な岩石を破壊して地球に流星群を発生させた。ロマンチストかよ。
セルゲームが終ったら、恐怖にひきつった顔をながめながら世界中の全ての人間を殺すと宣言したセルだが、絶対途中で飽きて一息で大量に殺すと思う。あるいは流れ作業になる。はい顔見たはい死んでーはい顔見たはい死んでーのルーチンワーク。その内顔を見てないのに見た事にしたり、恐怖にひきつっていないのにひきつっていた事にしたりするだろう。1日1万人殺したとしても100年で3.6億人しか殺せない。計算が間違っているのか不安になるくらい少ない。10万人殺しても36億人で、絶滅はしない。増えるし。1日は86400秒だ。一人殺すのに1秒もかけられない。おびえさせて表情を堪能して殺して、の作業が1秒以下。それで100年以上。ただの拷問だ。ピッコロ大魔王は1年に1回、43区のうち1区を滅ぼすというスケジュールを組んでいた。その方が効率的且つ恐怖を与えられると思う。真面目な話をすると、別に一人一人顔を見ながら殺すとは言っていない。「ああこいつら怖がってるな」と全体的に眺めながら大量に殺していくつもりなのだろう。