今週もひどいドラゴンボールGT #26

悟天が超サイヤ人になるとスネ夫ヘヤーではなくなり、悟飯との見分けが難しくなった。

敵がいなくなりドラゴンボール探しに何の波乱もなくなっていた。体長数十メートルかと思われる恐竜のような生き物の腹の中にドラゴンボールがあり、悟空が体内に入ってドラゴンボールを回収。腹を突き破って出て来ると、そこから大量の空気が漏れ、竜は体長数センチにまで縮んでいた。シュールな光景だ。アメリカのコメディアニメのようだ。見た事ないけど。

悟天に寄生しカプセルコーポレーションを訪問するベビー。ベジータはどこだとチチに訪ねるも、「ベジータさんだろ」と怒られる。そこから「ベジータさんはどこだ」「ベジータさんはどこですか」と目的を達成するため素直に躾けられるベビーだが、結果誰も居場所を知らないという落ちだった。ベビーのキャラクターを壊す事なくコントに仕立てている。

悟飯に喧嘩を仕掛ける悟天。チチは兄弟ゲンカと単純に解釈するが、悟飯は悟天が普通の状態ではない事を見破っていた。超サイヤ人にならず超サイヤ人の悟天をあしらう。この頃は悟飯の設定が生きていたのかと思えば、単に悟天を傷つけないように加減しているだけだった。結局超サイヤ人に変身。この頃から既に忘れられているのだから、後の映画や「超」で忘れられているのも全く仕方がない。

そしてベビーはサイヤ人がパワーを発揮した時に乗り移れるという理不尽な能力を持っているらしく、悟飯にあっさり乗り移る。だがあくまでも目的はベジータだった。ベジータに乗り移るのは悟空に勝つためである。トランクスにはうまく乗り移れなかったのに悟天には乗り移った。以上の事実を踏まえると、悟空→ベジータ→悟飯→トランクス→悟天→パンという序列があるようだ。

悟天に乗り移ったのはパワーアップしている後ではあるが、「あの時よりパワーアップしたから悟天というサイヤ人には簡単に寄生できた」といったセリフがなかったから、悟天が下だと考えても良いだろう。ベジータが悟飯より上になっているのは、ブウ編から16年も経過していれば力関係が逆転していても不思議ではない。ただ悟飯が超サイヤ人になっているから、あまり深くは考えられていないように感じられる。