SARS2発生から129週目

陽性者数は過去22番目(-5)に多い。増加2週目。先週比は全国142%、東京159%。最も陽性者数が多かったのは全国が木曜、東京が水曜で、全国が過去135番目(-28)、東京が134番目(-38)の多さとなった。冬のピークから23%、増加前の150%。

全国の一日の増加比は123~163%、東京は128~189%。増加ペース自体が加速し続けている。2週目にして元の150%というのは過去例にないペースである。発生当初に800%というのはあったが、それは単に1人から8人に増えただけの事で、それ以後は一度もない。微増から始まり、徐々に加速していくのが従来のパターンだった。増加ペースの加速が落ち着かない限り、一瞬にして過去最多を超えるだろう。150%ペースが続くと、7月最終週に最多となる。

130週目月曜は全国176%、東京183%で、驚異的なレベルの増加が続いている。夏祭などの開催を決めている自治体が多い中、またしても中止の嵐になるのか?収束など一切見えていない状況で開催を決めた以上、少々の事で怖気づかないでもらいたい。そもそも何故開催しようと思った、という話になる。

今まで専門家などは連休で増えると言い張っていたが、今このタイミングで爆発する理由は何なのか。猛暑で人出が増えるか?ワクチンの効果が切れたからか?ワクチンが出回る前にこれほどの勢いで増えた事はない。オミクロンがすごいからか?辻褄合わせではないのか。

重症者数は平均54人(+17)、死亡者数は190人(+96)。早くも増加した。今までなら陽性者の2,3週程度遅れて増加していた。死亡者数は死因ではないという意味で当てにならない。重症者数が1000人以上に増えるようなら、まん防などの可能性が高まるように思う。勘弁してもらいたい。

ワクチンの接種率は、6月30日時点で1回目が81.9%、2回目が80.8%、3回目が61.8%、4回目が1.3%となっている。高齢者に限ると3回目も90%近くあり、今後90%を超えると思われる。高齢者以外は4回目以降対象ではない。ワクチンに感染抑制効果があったとしても、今後は意味をなさないという事だ。それでいくら感染が増えてもまん防も何も出さず、陽性者数だけで動揺しないのならば、収束は近い。今回の波は、社会がSARS2を受け入れるかどうかの試金石となるだろう。