SARS2発生から112週目

陽性者数は過去6番目(+1)に多い。先週比は全国が95%、東京が99%で、減少4週目。最も陽性者数が多かったのは水曜で、全国が過去22番目(+4)、東京が25番目(+7)の多さとなった。最多から70%。

全国の一日の増加比は、先週が祝日の翌日だった木曜を除いて85~99%、東京は87~109%。ほとんど横ばいであり、東京に至っては月火で増加している。祝日を考慮すると、全国ではまだ辛うじて減少と言える範囲かも知れない。東京も、トータルではまだ再拡大とは言えない。だが増加比が一旦下がってから増えた事は、疑いようのない事実である。再拡大の可能性は非常に高い。歴代最短の減少期間は去年春の5週であり、曲がりなりにも4週減少した以上、今回の減少期間が特に短かったとは言えない。ただし去年の5週でも77%減少している。今回は30%しか減少していない。ここから再拡大しても検査が追いつかず、数値が意味をなさなくなるのではないか。

案の定まん措置が一部で延長となった。福岡が解除で熊本が延長というのは実に不可解だ。再拡大の兆候がありながら延長期間は2週間で、「ひとまず卒業関連と花見を潰しとくか」という思惑が見て取れる。東京マラソンを実行しながら、都は「花見は自粛を」などと宣っている。シンプルに狂っている。今から再び減少が加速する事など考えにくく、2週間で解除になるわけがない。5月の連休シーズンまで延長を繰り返すか、緊急事態宣言に切り替えるのではないか。いつまで同じ事を繰り返す気だ?未来のために今を我慢しているのではない。もはや未来さえ摘み取られようとしている。既に2年だ。ワクチンで終わらなかった以上、「今だけは我慢」などとはもう言っていられない。

113週目月曜は全国72%、東京56%と、祝日以外では減少に転じてから最大の減少となった。これまでの推移を考えると全く唐突で不自然であり、陰謀論者が喜びそうな展開である。陰謀でも何でもいいから、見た目の陽性者数が減ってくれればそれでいい。最近は増加比の変動が不規則過ぎる。無駄に希望を持たせてからどん底に落とす真似だけはやめてもらいたい。

重症者数は平均1408人(-80)、死亡者数は1489人(-136)。陽性者の減少4週目で減少に転じた。陽性者数の減少が緩く、今後の激減は期待できない。ただし死者数はコロナが全て原因とは考えにくく、気温が上がって来ればある程度減るかも知れない。