今週も間延びしているドラゴンボールZ #266

界王神がいつの間にか大界王神になっているというような問題こそ、アニメの引き延ばしで解決すべきだろうに、アニメでも突然大界王神になっていた。原作で明らかになっていない事をアニメで勝手に解決しちゃいかんか。

界王神の命で復活する悟空。セルの自爆から地球を守っての劇的な死を遂げ、7年経っても当然のように復活する事のなかった主人公が、「他人から命を貰う」という降って沸いたような設定で蘇る。……そりゃあ、まあ、昔こそ「ドラゴンボールは少年編が一番面白い」とか「フリーザを倒して終わるべきだった」とかいう意見には苛立ったりもしたが、まあ……ひでえなこれは。

だがこの酷い展開によって、ドラゴンボールは原作終了後に悟空を生者として扱う事ができた。悟空が死んだままでは色々と展開が面倒だっただろう。そこはいくら派生作品で「生き返ったんです」と言っても無理が生じる。原作でやっておくべき事だった。まさか原作終了後の展開を見越して悟空を生き返らせたわけではないだろうが、結果的に大成功だった。ただそもそも悟空を殺したのは、原作を終わらせたかったからではないかという気もする。