THE 世界名作劇場クイズ 1日目

+5分

期待はしない

何気なく通販サイトで、世界名作劇場と検索して発見した。こんなゲームがあることを知らなかった。世界名作劇場は子供の頃にはあまり見ていない。むしろ大人になってから見る機会が増えている。ゲームの中身にはあまり期待していない。キャラクターが動いたり、アニメのシーンが流れたり、声優が声を吹き込んだりといったことは一切ないと思っておく。

予想通りキャラクターは動かず、正解時や不正解時にもキャラクターは喋らず、選べるキャラクターも10人にも満たなかった。うん、わかってたから。保険をかけていたから。ショックを受けない保険を。この保険をかけるとショックが軽減される代わりに、どんどん卑屈になる。PS2とは思えない質素な演出もグッド。シンプルシリーズだしな!

挑戦

全作品を見たわけではないが、なんだかんだで多分10作品は見ているし、ストーリーも頭の中に入っている。余裕過ぎて屁が出るだろうと思っていた。だがライフ3のモードでは4問表示させるのがやっとで、ライフ5のモードでも6,7問表示するのが限度だった。つまり正解する確率は1/3〜1/5くらい。というか1プレイに1問くらいしか正解できない。

この門前払い感は何だ。もっとこう、ゴールデンタイムの番組にありがちなおちゃらけたレベルじゃないのか。「ワンピースのルフィが食べたのは何の実?」とかさ。「母をたずねて三千里の主人公の名前は?」とかそんなレベルじゃないの?いや、その問題はあるにはあったが、他の問題がマジだった。真面目と書いてマジ。短い時間制限の中、20作品50話前後、つまり1000話以上の中から内容を思い出して答えろというのである。本気やんこのクイズ。にわか殺しや、にわか殺しが来たでぇ……。

問題がループするほど繰り返しプレイして、答えを覚えるというのは本末転倒だ。知識を試すという主旨からかけ離れている。見ていない作品がわからないのは当然として、見た作品すらろくに答えられないのにはまいった。小公女セーラベッキーを起こしたのはおなかの虫って、わかるかいそんなん。親父の名前もわからない。

一応全作品の問題があるらしいが、中心となっている作品は8つ。母をたずねてフランダースのアンと、小公女あらいぐま、フローネ・ロミオのペリーヌ物語。見たことがあるのは2作品のみ。ついていけないのも当然だ。他に見たことがあるのはトムソーヤ、アンネット、カトリ、ポリアンナ、若草、セディ、トラップ、ティコ……いっぱい見てんじゃない。なして悉く代表作品に選ばれなかったのか。マイナーだからじゃないよ。世界名作劇場っていうとみんなトラップ一家を思い出すはずだ。ほら、家族の顔が思い浮かぶでしょ。マリアに、……マリアに、上のお姉ちゃんとお兄ちゃんと弟と末っ子。