新ジャングルの王者ターちゃん戦闘力考察 041〜060

[041]マット・コーガン 対 梁

お互い万全な状態で戦ったが、梁が一方的にダメージを受け、マットは無傷だった。「まじめに戦っている」とはいっても、全力を出している様子ではなかった。コーガン兄弟の強さを際立たせるためとはいえあまりにも極端な結果だが、事実として受け止めるしかなく、この結果を反映するとターちゃんとの実力差が著しくなり、梁が黒龍拳副将の劉宝より強いかどうかも疑わしくなる。

[042]本戦出場者 対 予選出場者

異種格闘オープントーナメントの予選には、その種目ではチャンピオンになるようなプロ格闘家達が参戦していたが、主な本戦出場者達に惨敗したため、強さの考察には役に立たない。かつてアマチュアのチャンピオンに勝って喜んでいたペドロだが、今回はたやすく予選を通過。既にそこらのプロ格闘家では、歯が立たない強さになったということだ。

[043]リサ・コーガン 対 フランコ・アンダーソン

フランコはWWQヘビー級チャンピオンである。奇襲であったとはいえ、一撃で倒した以上実力はリサが上であると言える。チャンピオン級の格闘家を一撃で倒せるからには、最低でもユンケル帝国編のペドロ並の強さはあったはずだ。帝国編でペドロが戦ったのはアマのチャンピオンだから、それ以上でもおかしくはない。

[045]マット・コーガン 対 梁

再戦。前回の勝負でマットの欠点を見抜いていた梁は、試合序盤でマットの左腕を折る。百歩神拳により反則負けとなるが、勝負内容では勝っていた。狭いリングでは百歩神拳を避けるのが難しいという要素があり、リング以外で戦ったとして、マットが喰らっていたかどうかはわからない。

試合終盤ではマットのスピードにも慣れて攻撃を見切っていたことから、対等な条件では互角くらいといったところではないだろうか。

西派の拳士達はターちゃんやマットのような圧倒的な身体能力を持つ者が少なく、梁がそういうタイプに不慣れでも仕方がない。つまりマットと真剣勝負をしたことにより、梁はパワーアップしたのではなく、高い身体能力を持つ者との戦い方を学んだと考えられる。

[046]ロド・ソドム 対 マイケル・コーガン

敗れたマイケルは80kgのプロテクターを付けていた。その状態でも何度かロドムを殴っているから、実力差は大きいものではないだろう。ターちゃんからは「外して戦ったとしても勝てないだろう」と言われているから、僅差でもない。ただそれは「うぬぼれがある限り」という精神的なものだから、吹っ切れた後なら良い勝負ができる可能性はある。

[047]アポロニア仮面 対 ペドロ

アポロニア仮面とは当然勝負にならない。この時点ではまだアナベベも一応強者として認識されているようで、梁はペドロが楽勝できない相手としてコーガン兄弟やターちゃんの他にアナベベも挙げていた。ペドロが負けた後、アナベベは「コーガン兄弟やターちゃんと当たったらわざと負ける」と言っていた。ペドロと当たっていたら真剣に戦うつもりだったのか?それとも戦わなかったのか?強者の序列より、ペドロとアナベベの関係性の方が気になるが、作中では絶対に比較できないような話の作りになっているように思う。

[048]ターちゃん 対 マイケル・コーガン

前貼りがなく、どんぐりを食べたことで「100%全開」だとヂェーンにお墨付きをもらっているターちゃんは、マイケルにただの一撃も許さず圧倒的な実力差を見せつけて勝利した。ターちゃんと互角だった劉宝が強すぎるのか?それとも前貼りのマイナス効果が大きすぎるのか?謎が深まるばかりだ。

ターちゃんが強くなっている可能性も当然否定できないが、最初からトップレベルの強さを持った主人公は、強さの変化を推し量るのが難しい。うんこひりパワーアップなどを除外して、基本的にはさほど変化がないと考えたい。

[049]アポロニア仮面 対 マット・コーガン

アポロニア仮面相手には、ターちゃん以外は誰であろうと惨敗するはずで、マットのコンディションなどは特に関係ないと言える。

[050]アポロニア仮面 対 ロド・ソドム

元々の能力は互角かロドが少し上だったが、改造手術を受けたアポロニア仮面が圧倒的優位になった。

[051]アポロニア仮面 対 ターちゃん

ターちゃんが初めて敗れる。本気のターちゃんパンチをかわされ、カウンター攻撃で一時気を失うが、その後すぐ復活している。ダメージも大したことはなく、あのまま戦っても惨敗していたとは限らない。

ヂェーンには言い訳として軽く流されたが、都会生活が長引いた事で身体能力が低下していたという。マイケル戦から長い時間は経っていない。マイケル戦から既に低下していたとするなら、このシリーズはターちゃん以外の株が悉く落ちることになるだろう。アポロニア仮面ですら本来のターちゃんなら強敵ではないと言われているくらいだから、実際そういう事なのかも知れない。

どんぐりのパワーアップ効果が非常に大きく、この時のターちゃんがマイケル戦より既に数段実力が落ちているというのは苦しい解釈だ。せいぜい1日か2日しか経過していない。西派トーナメントの舞台はジャングルではないが、空気が汚れているとは言い難く、能力の低下率はこれまでのシリーズでは最も小さいだろう。つまりシリーズが変わっても、ターちゃんと互角だった劉宝の強さは、絶えず問題になるわけだ。

都会生活による低下と前貼りの低下では、どう考えても前者の方が大きそうに思えるが、前貼りもかなり落ちてしまうものなのだろうか?そう考えなければ、劉宝はダン国王に次ぐ強さになりかねない。

[053]梁 対 リック

相手はMAXの改造人間。梁は百歩神拳をはじめあらゆる攻撃を試すがほとんど通じず、リックが反撃しようとしたところ、時間切れにより自滅。ロドムは反撃されれば梁が八つ裂きにされると予想していた。百歩神拳でも倒せないのだから、実際そうなっていただろう。改造人間はヴァンパイア編以後は雑魚化している。

[054]ターちゃん 対 アポロニア仮面

マイケルがアポロニア仮面との試合後に死んだと聞かされたターちゃんは、怒りによりパワーを完全に取り戻す。試合は長引いたが、アポロニア仮面の芝居で隙を見せるまでは圧倒的にターちゃん有利だった。

[055]ダマラ 対 シーマ(昼)

シーマはターちゃんと戦うためのトーナメントで、回復能力に助けられてかろうじて何度か勝利するものの、ダマラとは実力差が大きく、審判の判断で負けとなる。審判が止めずとも、首を絞められ続ければさすがに死ぬのではなかろうか。

[056]シーマ(夜) 対 ダマラ

夜になると実力差が逆転した。ターちゃんに挑もうとするのは、プロでないか、プロの世界で成功を収めていない者だと考えられるから、ダマラもトーナメントに登場する雑魚格闘家を下回る実力であろう。

[057]ランジェラ(昼) 対 ダマラ

マシンガンが通じず狼狽するダマラにランジェラが噛みついた。ランジェラも大して武道の心得があるとは言えず、格闘技術でダマラを上回っているとは限らない。

[058]ダマラ(夜) 対 ペドロ

ヴァンパイア化したダマラにペドロは一撃で倒される。油断があったとはいえ、翌朝まで気絶していた事を考えると、まともにやりあっていても負けていた可能性が高い。マイケル、ダマラ、アペデマスと、ペドロは来訪者によく殴られる。

[059]ターちゃん 対 ダマラ(夜)

ダメージを受けず倒していることから実力差は歴然だが、危うくバックドロップで頭を割られるところだった。ただそれは、攻撃を与えたダマラが倒れないという予想外の事態が起こったためである。

改造人間にダメージを与えられなかった梁と、ヴァンパイアを圧倒したターちゃんでは、やはり埋めがたい実力差があると言って良さそうだ。改造人間とヴァンパイアという違いはあるが、並の格闘家が数倍強くなっていることに変わりはない。

[060]ランジェラ(夜) 対 梁

アルゴがかばわなければ、最初の百歩神拳で梁が勝っていたかも知れない。梁はパワーアップしたというが、攻撃が悉くかわされ、噛まれてヴァンパイアと化した。