「悟空と同じ修行をしたのでは追いつけないから独自のやり方で」と決心する天津飯だが、既に悟空は界王星での修行よりもっと厳しい重力修行をしているから、どう考えたってより差は広がる事になる。それでも一年でラディッツより強くなった実績があるから、悟空と同じ期間修行すれば、界王星での修行完了時点の悟空より数段上でも不思議ではない。アニメではギニュー特戦隊に勝つらしいが、それはやりすぎという気はする。ただ界王拳が悟空の専売特許だとは全く思わない。ベジータやクリリン達が突然数倍に強くなっているということもあるし、界王拳はともかく、気の倍増を使えばギニュー特戦隊くらいに勝ててもさほど不思議ではないか？
ヤムチャが天津飯に教えたダジャレは「鼻糞の秘密をそっとはなくそ」だった。昔のネタを取り入れた、アニメオリジナルとしては良い展開だ。
バブルスの修行をさせられる一行だが、悟空とは最初の戦闘力が全く違うのだから、バブルスくらいは簡単に捕まえられるだろう……と思っていたらピッコロがあっさり捕まえていた。さらにダジャレを言いそうにないピッコロをどうやって互角させるのかと思えば、喋った言葉が偶然ダジャレになっていて合格になるという展開だった。無理のない展開だ。
テンポが悪いのは否めないが、それでもオリジナルの質がいい。まだこういう話を挿入できるか。バトルが続くとかなり無理が出てくるのだろう。気合いを入れるだけで一話使うこともありそうだ。脚本家や演出家は心を痛めていたと思うし、痛めるべきだ。眠れぬ日々が続くべきだ。だって素晴らしい原作に泥を塗りつける作業でしかないんだもの。だが泥を塗る以外の方法がないというジレンマ。ハァァァァ……！続く。
