ファイナルファンタジー8

シナリオとキャラはあまり好きではないが、システムが面白い。アイテムから魔法を精製したり、魔法を装備(ジャンクション)してレベルを上げずにキャラクターを強化できるというのはなかなか斬新だ。おまけにレベルを上げることで敵のレベルまで上がってしまうので、クリアだけが目的なら、レベルを上げる意味がほとんどない。そのせいでゲームバランスが酷いことになっているが、そのおかげでほとんど作業をせずにゲームを進められる。
テントと魔導石からケアルガとファイガを精製してHPと力にジャンクションしておけば、序盤ではボス戦でも苦戦することは全くない。ただそれもディスク2のガーデンのMD層までだった。今までの弱かったボスと違い、MD層で現れるオイルシッパーはかなり手強かった。これまでのボスと比べ、攻撃で受けるダメージが2,3倍は多い。このボスで初めて全滅してしまった。

ただ次に特殊技のごり押しで勝利。
オイルシッパーは強かったものの、その後のボスは弱かった。ケルベロスはちょっと焦る強さだったが、ディスク2で最後に戦うサイファーやらイデアやらは特殊技数発で勝負が終わった。特殊技の存在もバランスを崩壊させる一因になっているが、サクサク進めるのは有り難い。
ディスク3になって主人公のスコールが豹変。豹変といっても、今まで積み重なってきた感情がリノアが寝たきりになったことで爆発しただけかも知れない。しかし豹変は豹変だ。クールを装い、他人と極力関わろうとしなかった少年スコールが突然リノアリノアと言い出すのである。これに呆気にとられたプレイヤーは多いだろう。自分もそうだ。何度やっても見ていて恥ずかしくなる。スコールは最初から見ていて恥ずかしい子だったが、恋愛方面に発展しちゃうと尚更恥ずかしい。
ともかくディスク3からはスコールとリノアのらぶらぶ劇場になってしまい、それと同時に他のキャラの存在感が極端に薄くなるのだが、ストーリーも佳境なので頑張って最後までプレイしたい。ラグナ一向との邂逅は楽しみだ。ラグナ達は、好きになれないキャラが多いFF8の中では奇跡的なくらい好感度が高い。常に前向きで、何でも安請け合いして後悔しながらも全力でそれに向き合うのはカッコイイ。ラグナが主人公だったらもっとFF8は(自分にとって)面白い作品になっていただろうと思う。ジャーナリストとして世界中を冒険して、最終的には世界支配をもくろむ魔女アデルを倒す。実に王道RPGっぽいじゃないか。それにしてもアデルは存在感が薄すぎる。ほとんど喋ってない。あれで世界を恐怖に陥れたと言われても全然説得力がない。周りに翻弄された可哀想な人にも見える。かといって最終ボスのアルティミシアの存在感が強いといえば、決してそんなことはない。FF8は最後まで誰が敵で、何のために戦っているのかよくわからないまま終わっているように思う。
終盤はアルテマを力にジャンクションした上で特殊技を決めればだいたいのボスが一発で倒せるようになるので、ほとんど苦戦しなかった。一番苦戦したのは時間圧縮後の魔女との連戦。この魔女はレベルが変化せず、こちらのレベルがいくら低くてもレベル40以上なので苦戦した。普通の魔法や攻撃は痛くないが、メテオを連発されると辛い。
最終ボスはこちらの平均レベルが10であるにも関わらず、レベルが6。

おまけにこちらはラストエリクサーが100個あるので全滅する要素が全くなかった。やり込むつもりもないので、ささっとクリアして終了。カードの収集や武器の改造はほとんどやらなかった。オメガウェポンも当然倒さない。やはり一度クリアしたゲームはやり込む気にはなれないな。
ちなみに今日で発売から丁度10年。ゲームソフトは予約して発売日かその前日に手に入れていた少年も成長し、5円チョコすら買えなくなりましたとさ。めでたしめでたし。

意味もなくサイファー。