全世界のYouTuberの皆様へ。「重要なお知らせ」みたいなタイトルはやめろなさい

登録者数0人~1000万98人くらいのYouTube投稿者の皆様にお伝えしたい事があります。

動画のタイトルはわかりやすく、また具体的なものにしましょう。「大切なお知らせ」「重要なお知らせ」などは×。そのお知らせの具体的な内容をタイトルにしなければ、動画を見ないと内容がわかりません。あなたのチャンネルのファンは、「重要なお知らせ」とだけ書かれた動画が投稿されたら不安にならないでしょうか?投稿をしばらく休止するのではないか、グループなら誰かが脱退してしまうのではないか、もしかしてチャンネル自体がなくなってしまうのではないか。そんな不安を掻き立てるような内容にしておきながら、いざ動画を見ると「新しいグッズを販売します」「メンバーシップを開始します」だとしたら、拍子抜けしますよね?最初からそのようなタイトルにすればいいのです。グッズ販売を期待していた視聴者は見るでしょう。グッズに興味のない層は見ないでしょう。見なくていいのです。再生数や高評価が欲しいのはわかりますが、「お知らせなら見るが、グッズ販売の告知なら見ない」という視聴者は確実にがっかりします。そのがっかりが繰り返されれば、その視聴者はあなたのチャンネルから離れて行くでしょう。

より多くの興味を持たせるため、再生させるためのタイトルを考えるのは悪い事ではありません。あなた達はそうやって工夫を凝らして登録者数と日銭を獲得してきたのでしょう。しかしながら視聴者を不安にさせるという手法を長く続ければ、長期的に見て良い結果はもたらしません。本当に深刻なお知らせと他愛のないお知らせの区別がつかなくなる事で、お知らせそのものに誰も興味を持たなくなります。ゆくゆくはYouTube全体が「またか」と思われる恐れがあります。

YouTubeの多くの問題は、既にテレビというメディアが通過してきた道です。今でもテレビでは(恐らく)「この後すぐ」と言いながらCMを流す、「この後もまだまだ続きます」と言いながら1分で番組が終わる、ゲスト出演する人物をモザイクで隠してCMを見させる、「次のゲストはこの方です」と言ってギリギリまで誰かを伏せる。こんな事ばかりをしているために、多くの視聴者が離れていきました。YouTubeの視聴者は、そうしたテレビの手法にうんざりした層と、物心ついたころからYouTubeに触れている層が大半を占めています*1。後者はともかく、前者はもうそろそろYouTubeにもうんざりしてきています。既にテレビを見て経験してきた、視聴率稼ぎの手法がどんどん出て来ているからです。それでもテレビよりも魅力を感じているから、YouTubeの視聴を続けておるのです。

テレビが今実際に衰退しているのかどうかは知りません。しかし少なくとも、テレビを持たない若者が何の苦痛も感じず、動画や配信を見て満足しているケースが多いのは事実*2です。子供の頃には家族と一緒にテレビを見ていたはずの若者達が、テレビなどなくてもいいという結論に達したのは、視聴率稼ぎの手法が原因だったかも知れません。テレビと同じ道を通らないためにも、姑息な手法は捨てるべきです。

最後に一言申し上げておきます。国際情報データバンクなど存在しません。

*1:出典:国際情報データバンク第18106号208ページ

*2:出典:国際情報データバンク第18099号208000ページ