ポイントサイトの名刺入力ワークで、デイリーランキング2ヶ所同時1位を狙う

11月頃から、1日の入力数に応じてボーナスポイントが支払われるようになった。1位が1000件分で、2位が300件分である。1位と2位の差額が物語るのは、競争を煽ってより多く入力させようとする主催側の魂胆だ。その魂胆通り、各サイトで1位になるための必要件数が数段上がった。なお、1000件分とは100円に相当する。当然2ヶ所で1位を取るのは至難の業だが、可能かどうか一度試してみたかった。まさに「2つのサイトで苦労も2倍だな」である。

やる前からわかっていたことだが、2サイト同時は非常に効率が悪い。1サイトなら順位をこまめにチェックしておけば1位は維持できるが、2サイトの場合、チェックだけではよろしくない。2ヶ所同時に抜かれると対処できなくなるからだ。終了1時間くらい前に2ヶ所で2位になると、両方2位という結果に終わりかねない。だから休まず入力を続け、2位との差を広めなければならなかった。

2ヶ所同時に作業はできない。入力サイトのサーバは全てのポイントサイトで共通のため、サイトAで入力してからサイトBで入力しようとしても、エラーが出る。スタートページから入り直す必要がある。したがって2サイトの順位を確認するだけでも、それなりに手間がかかるわけだ。

結果

普段3500件前後で1位になっていたサイトAは4000件入力で放置し、かつて4800件で2位に終わったサイトBを重点的に攻めた。サイトAは23時55分の時点で1位であることを確認し、残り5分はサイトBで入力を続けた。結果サイトBでは1位だったが、サ イ ト A で は 2 位 だ っ た 。

あり得るか?今の今まで、4000件必要だったことなどただの一度もない。それが今日に限って4000件で2位になっていた。しかも5分前には順位を確認している。5分で打てる件数などたかが知れている。具体的には50件以下だ。サイトAの方は深夜から入力していたこともあって、2位以下だったのは0時台だけで、あとの23時間は1位のままだった。それでも抜かれないように普段より500件も多く奮発して入力し、さらに残り5分というところまで確認を続けていたのである。

奇跡

残り5分で抜かれるということは、確認した時点で差が数件〜40件程度まで迫っていて、且つ抜かれていなかったということだ。このような事は本来起こるはずがない。抜かれるならもっと早くに抜かれるはずだ。相手に抜く意志があるなら、終了数分前に抜くはずがない。そこまでギリギリでは、こちらが入力していたら抜けないし、あと40件入力件数が少なくても、やはり2位で終わることになる。また5分以上前に抜いていれば、こちらに抜き返されていた。

サイトAの1位は、漫画の主人公のような奇跡的な勝利を手にしたと言える。上位の点数は確認できないから、「相手のケツにピッタリくっついて土壇場になって抜く」といった戦術は使いづらい。使えたとしても30分前くらいまでが限度だろう。3,4分前に抜くことを計算するのは不可能だ。まさに駆け引きなしの奇跡の大逆転だ。

敗因

相手の奇跡は、こちらにとっては絶望的なまでの不運だと言える。どうしてこう、気分良く終わらせてくれないのか。人が一日中頑張ったのに。最悪に気分が悪い。実力では全く負けていなかった。油断もなかった。ただ絶望的に運がなかった。サイトBの入力件数を100件減らし、サイトAで100件余分に入力していれば、両方勝っていた可能性は高い。しかしそうすると、サイトBで2位になっていたかも知れない。かつてサイトBでは、油断していて終了数十秒前に抜かれた事がある。最後の最後まで粘ってくる可能性は十分にあった。やはり運が悪かったとしか言えない。

たかが100円如きに何故これほどの情熱を持てるのだろうか。社会に出たことのない自分のような人間ではやむを得ない面もあるが、そんなちゃきちゃきの無職が数多くいるとも思えない。しかし少なくとも2つのサイトで、自分以外に2人も100円を追い求める情熱の狩人がいるのである。こわっ。

サイトAでは普段3500件程度で1位になる。つまり3500件あたり1000件、28%のボーナスが得られるわけだ。一方今回は9500件入力して得られたボーナスが1300件。13%に過ぎない。両方1位だったとしても21%にしかならず、2サイト同時攻略は全く無益だということがわかった。というよりサイトBでやることが無意味だ。

後日談

後日サイトAでは3500件で1位になった。何故2サイト同時という野心を抱いた時に限って、4000件まで粘ってくるのだ、いつもの者よ。ともかく余計な事をせず1サイトのみなら安心だと思っていたが、絶望的な事件が起きた。サイトAの入力ページは、ある日を境にサイト内のリンクが削除され、限られた人数しか参加していなかった。

ところが12月25日に、大々的にリンクが復活してしまった。これで競争率はこれまでの数百倍に跳ね上がる。人が何人来ようと、何千件も入力する猛者*1の人数は限られている。それでも数人は活きの良い猛者が流入してくるに違いなく、早速この日は5000件まで競ってきた。いくら競ろうと速度では負けないから勝てることは勝てるが、2位の情熱に比例して自由時間がなくなるのは勘弁してもらいたい。最も効率の良かったサイトも使えなくなってしまった。他に狙い目のサイトを探した方が良いのかも知れない。

*1:と書いてばかと読む