零 −刺青の聲− 6日目

+1時間30分

氷室邸

儀式の間の奥へ行こうとすると、「行きたくない」と深紅に拒否された。行きたくないなら仕方ないな。

閉まっていた扉が開くようになったので進んでみると、そこは眠りの家だった。何がや。何でや。何でもアリか。眠りの家には深紅や螢でしか進めない場所があるので、いずれ合流するとは思っていたが、氷室家と繋がっているとは思わなかった。なかなかの力業だと思う。

眠りの家を少し探索して夢から覚める。主人公は深紅が見ている夢を見ていたらしい。どういう理屈なのかよくわからない。人が見ている夢を見ているのなら、夢を見ている間にどこかに飛ばされている、というわけではなさそうだ。あまり突き詰めて考えても仕方ないが。

相変わらず部屋を出入りする度画面がちらつく。いつまでも正体がわからないので気味が悪かったが、下に行くと階段下の物置に足らしきものが見えていた。これが今までちらついていた原因だったのだろうか。仏間に出た霊と同じ霊だろう。この家には女の霊が住み着いているようだが、現状その女が誰だかわからないので気味が悪い。今のところ、一番うろつきたくない場所は自宅だ。如何にも霊が出ますよという屋敷で霊が出るよりも、普通の家で出る方が驚く。

天倉螢から手紙が届く。未だに婚約者の死に気付いていない、というのはいくらなんでも無理がないか。実は友人じゃなかったのか。天倉も夢で屋敷に迷い込み、屋敷の中で澪を見かけることがあるという。しかしまだ澪は死んでいない。旧主人公特権か。まさかこのまま旧主人公が死ぬということはないだろう。ないと思いたい。

新しいテープも手に入れて聞いてみると、案の定テープの最後にはわざとらしいうめき声が入っていた。前作のラジオと変わっていない。テープの声は屋敷に出てくる人物というわけではないようなので、ラジオより内容に興味が持てない。霊が落とした鉱石を通して、霊が生前考えていたことがわかる、という前作のシステムは良かったと思うのだが。

五ノ刻

今度は天倉螢の悪夢が始まった。これも主人公も見ているということなのだろうが、主人公と天倉螢には面識がない。家に泊まるかどうかはさておき、一度くらい会ってから天倉螢の悪夢が始まるかと思ったら、会うことなく始まってしまった。このままそれぞれの人物が悪夢について話し合うこともないなら、かなりがっかりだ。それぞれが勝手に悪夢を見て勝手に解決というのは、あまりにドライではないか。悩みは抱え込まずに身近な人に相談しよう。

やるんかい

天倉螢は霊力が低いかわりに、霊から隠れてやり過ごすことができるという。逆に言えば霊に対して隠れることしかできない、つまり戦うことはないと思ったが、しばらくしてから射影機を入手した。戦うんかい。戦えるなら隠れる必要があるのか。

天倉螢のスタート地点は眠りの家だったが、探索範囲は一部で、既に主人公が探索済みの場所でも行けない場所が多い。ゲームの進行上に関係ない部分には行けないようにしてくれているらしい。玄関から出ようとすると親切に刺青女が出現して扉を塞いでくれる。「そこから戻っても何もイベントはないよ」と教えてくれているようだ。

今回の目的は澪が入った扉を開けることで、『蝶』の鍵が必要だった。探索範囲が限られているとはいえ、行ったり来たりを繰り返してなかなか時間がかかった。

座敷のある広間で髪を梳いた女と戦闘。いけすの間では弱かった霊だが、この部屋は着物や御簾が邪魔でかなり戦いにくかった。おまけに攻撃力が低い上にコンボができないので、なかなか倒せない。ただ天倉螢は一度や二度攻撃を食らってもほとんど体力が減らない。霊力と体力は別の概念なのだろうか。攻撃力が低くて体力が多いというのは面倒くさい性質だ。

手に入れた蝶の鍵を使って扉に入ると、予想通りそこは黒澤家の屋敷だった。見覚えのある地下牢で澪を見かけた瞬間に夢から覚める。

自宅

起きて早々奇妙な雑音が鳴っている。本格的に自宅にも霊が出てくるようになったらしいが、射影機がないので霊と戦うことはないだろう。婚約者の部屋を調べるとムービーが始まり、主人公がやけに広い天井裏に登って音の元を確かめようとすると、案の定霊が現れた。

霊に襲われたところでまた夢から覚める。「夢から覚めても夢だった」という、夢ネタには欠かせない定番のパターンだ。夢から覚めると朝になっていたので、またストーリーが進むのだろう。いい加減悪夢について深紅と話し合ってもらいたい。