ロックマン9 野望の復活!! 1日目

+30分

長い前置き

発売から5年経った。発売当初からプレイしたくて仕方なかったが、貧民層であるが故にゲーム機など買えるはずもなく、気が付けばこれほど長い年月が過ぎていた。思えばゲーム日記を書き始めたのもこの頃で、「どうせ新しいゲーム機なんて買えないんだから、いっそ今まで買ったゲーム全部やり直してやる」と決めたような気がする。確かに買ったゲームのやり直しは良い時間稼ぎになった。

5年待った甲斐あって、中古のWiiなら餃子の王将の餃子25人前程度の安さになっていた。いくら初期型といえど、もう少し新しいWiiの半額程度というのが少々不安ではあるが、ソフトもタダではないのだから、本体で節約しておきたい。昔は「ソフトはともかくハードは絶対新品で買う」という信条だった。もうそんなことも言っていられない。セニハラは変えられない。

ネットの接続やダウンロードに少々手間取ったものの、無事ロックマン9のダウンロードに成功した。5年経っているのに値段は据え置きだった。パッケージ商品なら市場原理が働いて安くなっているだろうに、この辺りダウンロード販売というものには柔軟性がないから気に入らない。本来は柔軟性を持たせられる仕組みであるはずが、売り手の頭がカチコチのうんこだからどうしようもない。さすがに半額にしろとは言わないが、半額にしろ。

購入に必要なニンテンドーポイントにしても、1000円単位でしか買えず、余りポイントの使い道が限られているというのも酷い話だ。ロックマン9と10を追加コンテンツ含めて購入すると、ポイントは必ず400円余る。400円だけ余っても、Wiiウェアバーチャルコンソールは一切購入できない。最低金額が500円だからだ。ポイントを欲しい額だけ買うことができず、余ったポイントの使い道もない。全てを売り手が支配している。もう客が王様なのではなく、売り手が王様らしい。不足金額が100円だとしても、1000円出さなければならないのである。とんだボルタック商店だ。

コンクリートマン

任天堂への愚痴はさておき、ゲームそのものは面白い。ドット絵のロックマンというだけで、既に気持ちは満ち足りている。ただリモコンでの操作はやりにくい。「任天堂のことだから、リモコンでも十分良い操作性のはずだ!」という信頼は裏切られた。ジャンプしながらバスターを連打するのは骨が折れるし、横に持つようには設計されていないだろうから、すぐ手が疲れる。やはりクラシックコントローラーが必要なのか。中古のソフト1本買えてしまう値段だが、今後9と10をみっちりやることを考えれば、リモコンでは辛いものがある。
序盤はロックマンに慣れた者なら、なんて事はない罠が続いた。穴から敵が沸いてくるのは初心者なら引っかかるだろうが、ロックマン4や6辺りで十分慣れている。中盤では象のロボットと3体続けて戦う箇所があった。攻撃が避けづらく、3体目には穴もあるためになかなか倒せなかった。ここでアウトになるとステージ最初からやり直しになる。本家ではここまで戻される事はない。
象を3体倒した後の雑魚でやられても、やはりステージの最初に戻された。少し不安だ。「お前らは難しくしときゃ満足なんだろ?ん?」という態度が少し感じられる。残機の意味がなくなるから、もう少しコンテニュー地点は多めに作ってもらいたかった。中間地点とボス前だけなのかも知れない。
ボスは最初の4,5回ほどは全く歯が立たなかった。スライディングが使えなくなり、思った以上にロックマンの機動力が低くなっていた。その上敵が重量タイプにも拘わらずスピードが速い。機敏な操作が必要な場面では、コントローラーの使いづらさも大きな負担になる。何度かプレイする内に自然と攻撃の回避率が上がり、ギリギリ撃破できた。簡単でもなく難しくもないバランスは健在だ。ただステージは象以外、印象が薄かった。