鉄拳5 1日目

+50分
パッケージを見る限り、キャラクターの容姿に大きな変更がない。「4」と同時期ということだ。時間経過が鉄拳の魅力だと思っているので、同時期というのはがっかりである。鉄拳の魅力というより、単に時間が経過していく物語が好きなのだ。ゲームの発売は「4」から3年ほど経っているようで、グラフィックはかなり向上している。

今回も難易度をイージー且つ1ラウンド制にして、全員のエンディングを見る。「4」はコンテニューを1回か2回、多い時でも5,6回でクリアしていたが、今回は同じイージーでも難易度が格段に上がっている。なかなか勝てない。

設定放棄

ステージ8はデビル仁が現れた。何故「4」には出てこなかったのか。デビル仁に勝つと、今度は華麗な設定放棄で蘇った仁八が出現。これが今作の最終ボスのようだ。ストリートファイター4の剛拳にしてもそうだが、はっきりと「死んだ」と言っていたキャラクターが蘇るのはいただけない。一八や平八が死んだ扱いになった後で再登場するのは別に構わない。

仁八や剛拳が問題なのは、シリーズ開始当初から既に「終わった人物」だったのである。物語の途中で死んだ人物と、最初から死んでいた人物が蘇るのでは雲泥の差がある。仁八が人外の存在であったと一度でも仄めかしていたなら、「実は封印されていたのだー!」と言われても納得できたかも知れない。だが仁八は「三島財閥を一代で成長させた凄腕の人物」という程度にしか紹介されていなかったはずだ。

ともかく、デビル仁も仁八も人外の存在である。何故急に人外だらけになったのだろう。むしろ真っ当に格闘大会をしていた「4」が異端なのかも知れない。「4」の最終ボスはそれまでの敵より格段に強くなるということはなかったが、今回は最終ボスらしくかなり強くなっている。おかげで一人をクリアするのにかなり時間がかかってしまう。前作のような作業感はない反面、全キャラクリアに途方もない時間がかかる恐れが出てきた。どちらも良し悪しだ。キャラが多いから、もう少し簡単でないと困る。何のための難易度設定なのかという話だ。とはいえ「4」のEASYは簡単すぎたという印象はある。