ガキの使いのスーパークソ返しという企画は、返しがひどいタレントを集めて優劣を決めるという内容である。実際の内容はというと、「そもそもこれを面白くできるのか?」というような滅茶苦茶なフリが多い。出演タレントのほとんどはお笑い芸人ではないにもかかわらず、お笑い芸人ですら正解を出せないような事ばかりやらされている。スーパークソ返しを生むために、スーパークソ振りをしているのである。いわばマッチポンプだ。自己紹介ギャグ、食材に説教、インタビュアーがゾンビに変わっている。ベテランのお笑い芸人がこんなフリをされたら適当にいなして逃げるに違いなく、全力で応えたとしてもスベリ芸になるだけだろう。

かつて放送されていた別番組の御長寿早押しクイズという企画は、変な回答を生むために問題を必要以上に難しくしたり、長時間続けて回答者の集中力を失わせたりしていたと思われる。それでも珍回答が少なければ、編集で回答シーンを入れ替える事もしていたのではないか。本来は問題Aで答えていた回答シーンを問題Bで答えた事にすれば、簡単におかしな回答シーンを作り出せる。この企画にはそれと同様の匂いを感じる。面白ければなんでもいいと思っているのかも知れないが、タレントのクソさをあざ笑うという悪趣味な企画趣旨と、クソ返しを生むためのクソ振りなどが好きになれない。