今週も間延びしているドラゴンボールZ #88

回復中の悟空のリアクションという引き延ばし要素がなくなったらどうするのだろうと思っていたが、地球のチチや亀仙人達を引っ張り出して時間稼ぎしていた。なるほど、そう来たか……。深いな、時間稼ぎってやつは。

原作のチチは、ナメック星行きを旅行程度と捉え、悟飯がちゃんと勉強しているかを心配していたが、アニメではそんな描写はない。テレパシーで悟飯の危機を察知する超能力者になっているようだ。危機というなら、リクームに首の骨を折られた時が一番危機だったと思うが、その時は察知していたのだろうか。忘れた。

「ギニュー隊長の上を行く者がいるなんて」というセリフを根拠に、最終形態が53万だとか、フリーザ第2形態やベジータ、ピッコロなども12万以下とする過激な意見がある。「100万以上は確実か」、ベジータの戦闘力が新型でも測定不能であることなどから考えても、説得力に乏しい。インフレを避けたいあまり、ギニュー発言だけにすがって何とか頑張ってみたという印象を受ける。

確かに「何故このタイミングでギニューを引き合いに?」というのは謎ではあるが、フリーザベジータ達と戦う時、最初からややギレだった。最終形態になってようやく、部下が悉く殺されたことを受け入れた上で、敵の強さを素直に誉めるような言動もできるようになったのではなかろうか。ベジータや悟飯と違って、悟空はサイヤ人といえど初対面で、「自分の計画を悉く邪魔された」という感覚に乏しい。これもまた、強引な解釈ではある。

ギニューのボディチェンジもたやすくかわせそうだという意味かも知れない。ボディチェンジは、18万の悟空でも回避不可能な技だった。咄嗟に界王拳を使えば100万近くにもなれたはずだが、それでも避けられなかった。ボディチェンジも強さに含めれば、ギニューの実質的な戦闘力が18万以上なのは間違いない。何しろギニューは悟空に一度勝っている。

ボディチェンジが、パワーアップ後のピッコロやベジータでも確実に避けきれないほどの速さだとすれば、実質的にギニューの上を行っているのは悟空だけということもできる。さすがに100万以上であろうピッコロやベジータが避けられないとは思えないから、冷静になった説以上に苦しい。

水中でかめはめ波を使う時、「これやるの久しぶりだな」と言っていた。かめはめ波は重力修行中にも使っているし、ベジータとの戦いでも使っている。「亀仙人のじっちゃん元気にしてるかな」と言っているくらいだから、「これ」はかめはめ波の事だろう。久しぶりなのだろうか。ストーリー上は1,2日前だが、放送上は久しぶりという意味か。よくわからない。