お絵描きセットを使い切る368

不明(不明)
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「若いんだから食べなさい」ハラスメントというものがある。会食において、年齢の低い者が高い者から「若いんだから」という理由で食べる事を半ば強要されるハラスメントの事である。一人前を食べられない年長者が若者に最初から分け与える事もあれば、会食が終盤という時に余った料理を押し付ける事もある。より悪質なのは後者の方だろう。年長者は親切心のつもりでやっているのだろうが、実際には残飯処理をさせているに過ぎない。本当に喜んでいる者もいるから一概にハラスメントとは言えないものの、年長者の多くは遠慮と拒否を区別しようとせず、拒否しても「遠慮するな」と追い打ちをかける場合が多い。

ホテルや飲食店での会食なら、食べ残しが生じても無理に全てを食べさせられる事はないだろう。しかしホームパーティなどでは、食べ残しが生じるとその家の者が処理しなければならない。それは失礼という事で、若者が残飯処理させられるか、無理矢理持って帰させられる事が多い。持ち帰るための容器などはなく、ラップに包んだだけとか、蓋が開いたままの袋を持って帰らされる羽目になる。

若者はそういった経験を何度も積む内に「ああ、どうせまた残った物を食わされるか持って帰らされるんだろうな」という事がわかるようになる。残飯を持って帰るほど不快な事もない。だから予め料理が残らないように食べていると、「お前は食ってばかりだな」とまるで卑しい者を見るかのように蔑んで来る年長者がいる。かといって対策して容器を用意しておけば、「最初からお土産を持って帰る気で来たのか」と、やはり卑しい人間扱いされるだろう。その場で食べる事を拒否しても強制テイクアウトが発生するという二段構えなのが悪質だ。対策方法としては、人間関係に与えるリスクを承知で毅然と持ち帰りも拒否するか、汁や匂いが漏れないための袋やテープを常に持ち歩くか、残飯処理用の更なる若手をそのコミュニティに引き込むか、帰り道に残飯をゴミ箱に捨てるといったものしか浮かばない。